先輩の学び(宇宙物理・気象学科)

先輩の学び

いつか宇宙に手が届く。

宇宙や気象の学びに専門的に取り組める大学・学科はとても希少です。多くの大学では理学部の中にひとまとめにされていて、最初から触れるような学びではありません。
でも宇宙物理・気象学科では全ての学びが「空の向こう」につながっています。1、2年次には根本にある数学と物理をガッチリやるのは、おそらく他大学と変わりませんが、教えてくれるのが宇宙物理にガッチリと専門的に関わる先生なので、授業の中でも頻繁に宇宙の話が登場してくるのです。
「この法則は、宇宙で起きているこういう現象を説明するのにも使える」と、授業の端々で聞かせてくれるだけでテンションが上がります。しかも1年次より2年次、2年次より3年次というふうに、宇宙の話題が登場する頻度も上がってきて、「本当に宇宙が近づいてきたな」という実感が湧きます。
何より、1、2年次には「これ何に使うんだろう?」と思っていた学びが突然、重要な位置づけで出てきたりするのです。例えるなら、河原でなんとなく集めてきた石が、いつの間にか光っていたり、宝石になっていくような。学んできたことが、先々で実を結ぶような感覚があります。
こういう感動が、宇宙に関わる学びが本格化するにつれてどんどん出てくる。だから最初は夢中で石を拾っていい。それが後から面白いものに変わっていく。それが宇宙物理・気象学科で学ぶ醍醐味だと思います。
ちなみにこの大学には、もう一つ大きな魅力があります。理学部の建物に入るとき、東の空を見ると天文台が見えるのです。「自分は今、大好きな宇宙に関わる学びができている」そんな実感が自然と湧いてきます。
 

宇宙物理・気象学科 3年次
小牧 誠人さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

災害発生の糸口をつかみたい。

雷雨とか台風とか、いわゆる「荒れた天気」が昔から好きでした。高校生になって進路を決める頃になると、「やっぱり気象を勉強したい」という気持ちが強くなって宇宙物理・気象学科へ進学しました。
1年次から数学と物理の基礎を徹底的に学び、年次が上がるにつれて気象の専門的な学びができるようになり、4年次になった今は「ダウンバースト」の研究を進めています。
ダウンバーストというのは、突発的に起きる下降気流で、ときには飛行機を墜落させたり、家をペシャンコにすることもあるほど危険な現象ですが、興味深いのはダウンバーストの発生条件がいまだに特定できていないという点です。
どんな気象条件が重なるとダウンバーストが起きやすいか、どんな地形や地域で発生しやすいかという解明がまだされていない。今後は国内外の様々な発生事例を集めて分析し、事前予測の糸口を掴めたらと思っています。
気象学の中では、気象と人間の関わりや気象災害なども扱っていきます。そこで学ぶのは、人間にとって理不尽にも見える台風やダウンバーストなどの現象は「ただそこにあるもの」ということです。その認識に立ったうえで「じゃあどうやって付き合って行くか」を考えなければいけない。
私が研究しているダウンバーストも、事前予測はできなくても「発生を検知する」ことは可能です。局所的な事象でもあるので、全国の飛行場ではダウンバーストが発生したら、そこを迂回したり発着を遅らせる対策がされています。
完全に解明されていない災害でも、やり方を考えれば乗り切れる。気象学とは古くから人類が空を見上げ、積み上げてきた「生きぬく知恵」ともいえるもの。それは「今の最適解を見つけて前に進む知恵」と言い換えられる気もします。
 

宇宙物理・気象学科 4年次
三枝 桃子さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

数学や物理学の数式を土台に、
球状星団の推定年齢を導く。

数学や物理学の授業でひたすら数式と格闘する。1・2年次で基礎を身に付けていく期間は“試練”のイメージでした。
そんな印象をガラリと変えたのが、3年次の春学期に履修した「宇宙観測・解析実習」。球状星団を自分たちで観測し、観測データの処理や解析の方法を、プログラミングを通して修得する授業です。プログラミングは単に情報をパソコンに打ち込むだけでなく、内容や役割を理解した上で目的へ到達するまでの道筋を描いていく作業。完成したシステムを実際に動かして、エラーが出たら原因を探る。その繰り返しです。
このときの目的は「球状星団の年齢の推定」。推定年齢を打ち出すためのグラフが完成した時の達成感は、今でも忘れられません。プログラミングに必要な数式を組み立てるのも結局は人間。ここにきてようやく1・2年次で学んだ数学や物理の数式が生きていることに気付きました。“試練の時期”は決して無駄ではありませんでした。
ロケットを宇宙へ飛ばす背景に計り知れない量の数式や計算があるように、数学や物理学への確かな理解を積み重ねていったからこそ、球状星団の年齢を推定するためのシステムを構築できました。宇宙物理や気象学のロマンとリアルの両方を実感できたことが、学生生活最大の収穫だったと思います。

宇宙物理・気象学科 4年次
村山 望来さん

※掲載内容は取材当時のものです。

PAGE TOP