内定者インタビュー
社会へ羽ばたく先輩たち
数理科学科
大阪ガス株式会社

数学ととことん向き合い、成長の手法を学んだ4年間。
元々は、数学の教師を志して数理科学科に進学しました。高校の頃から数学は得意科目でしたが「何が面白いの?」「人生にどう役立つの?」と問われても、答えられなくて。この学科なら、その答えが見つかるかもしれないと思ったのがきっかけでした。
しかし、大学で学ぶ数学は思い描いていたより遥かにハード。ふと周りを見渡せば、自分だけがどんどん置いて行かれるような気さえして焦りを感じて。数学の面白さを追究する余裕もなく、ひたすら目の前の問題を解く日々が続きました。
授業でもゼミでも必死に数学に食らいつく。振り返ればそんな4年間でしたが、そんな中で得たものがあります。それは、人に教えることで自分自身も成長していくということ。数学は一つの問いに対して一つの答えを導き出しますが、そこにたどり着くまでのアプローチの仕方はさまざまです。数理科学科では「この問題、どう解く?」と友人と課題について議論することも日常茶飯事。自分の考えを口に出せばイメージが明確化し、人の意見を聞くことで新たな発見があることも。教えて、教わる。それを繰り返すうち、答えに辿り着くまでの無数の可能性を探る数学の醍醐味に気付くことができました。
結果的に教師ではなく一般企業への就職を選びましたが、この学びは社会人になっても通用する「成長の手法」です。いつか後輩ができて仕事を教える立場になったら、それはまた自分が成長するチャンスでもある。お互いを高め合いながら、自分たちが関わる地域の人たちの生活をしっかり支えていける存在になれたらと思っています。
理学部 数理科学科 4年次
島田 直哉 さん
株式会社京都銀行

数学ジャンル総当たり体験から銀行業務に数学を生かす道へ。
理学部 数理科学科 4年次
山居 晃大さん
岐阜県教育委員会(中学校教諭)

「数学は何の役に立つの?」
その問いかけに応える先生になりたい。
数学を専攻したいと思ったのは、高校で「フィボナッチ数列」を習ったのがきっかけでした。先生が植物の葉や種の並び方からこの数列を説明してくれて、身近な現象を数学で説明できることが新鮮に思えたのです。以来、数学と日常のつながりに魅力を感じ、夢中になって勉強してきました。
でも大学1、2年次の頃は迷いもありました。本当にこのまま 大好きな数学だけを勉強して、生きていけるのだろうかと不安になったのです。そのとき数年ぶりに数学の勉強から少し離れた時期がありました。子供と接する福祉関係のアルバイト をしたり、部活動のオーケストラでチェロを弾いたり……。
そうして過ごす中で、日常生活にも「数学的な考え方」はやはり大切だと気付いたのです。大学で学ぶロジスティック方程式のように、人口増加予測をするような社会に直接役立つ数学がある一方で、数学の問題に無心に取り組むことで身に付く発想力や論理力もある。特に1年次の頃、地道に基礎の数学に取り組んだことで、私自身も日常のさまざまな面で数学の力を使っていたことに気付けたのだと思います。
春から中学校の数学の先生になります。そこでは、いつか私と同じように「数学は何の役に立つの?」と悩む生徒もいるかもしれない。そんなときに、勉強を教えるだけじゃなく、この学科で学んだ自分の経験を伝えられたらと思います。
理学部 数理科学科 4年次
岩佐 佳穂さん
ニプロ株式会社

楕円積分論の研究で鍛えた
論理的思考力を
医療分野で役立てたい。
医療機器や医薬品などのメーカーでMRとしての配属が決まっています。ゼミでは精密なモノづくりを支える楕円積分論に取り組んでおり、いくつもの定義を理解しながらコツコツ進める研究活動を通して論理的思考力を修得。ドクターや薬剤師への情報提供などに役立てられる日を楽しみにしています。
理学部 数理科学科 4年次
小杉 奏さん
みずほ証券 株式会社

論理的な課題解決の能力を活かし、
証券の魅力をわかりやすく伝えて
お客様との信頼関係を築きたい。
高校の時から数学が大好きで、数学をもっと学びたい、と考えたことが理学部に進学した理由です。主に研究していたのは偏微分方程式で、先生が質問に対し丁寧に答えてくださり、数学の学習意欲が大いに満たされました。また、たくさんの問題を解き、証明していく過程で論理的に問題を解決する能力を身につけることができました。入社後はその能力を、金融商品に詳しくないお客様に対して、道筋を立てながら商品の魅力をわかりやすく説明することに活かしていきたいと考えています。
理学部 数理科学科 4年次
坂井 夏実さん
物理科学科
株式会社トーセ

論理的、客観的な思考を活かして
ゲームづくりに挑戦したい。
「物理数学演習」などの授業で理論を証明することに興味を持ち、理論を扱う研究室へ。卒業研究では、重力波に関する観測データがアインシュタイン方程式に当てはまるのかを検証しています。大学生活で身につけた、物事を論理的、客観的に考える姿勢は、ゲームの企画・開発・運営を行う内定先企業で役立つと思います。
理学部 物理科学科 4年次
北垣 朱理さん
竹田設計工業 株式会社

物理科学の知識を強みとして
独自の観点で設計を行い、
宇宙開発に貢献したい。
理学部 物理科学科4年次
坂本 匡子さん
宇宙物理・気象学科
一般財団法人日本気象協会

気象予報士になって叶えたいこと。
1年次から独学で気象予報士試験の勉強を始める一方、大学でも気象予報士を目指す学生のため「気象予報技術」や「気象予報1、2」などの専門の授業を受講。実際に試験に出る問題を解いたり、年次が上がると実際に気象庁のデータを解析する授業もあって、大学の学びがそのまま試験対策に通じる嬉しさがありました。
何より理学部の先生方は心強い存在で。質問に行くと問題集やテキストに書いてある内容よりさらに手前の、基礎の仕組みから解説してくれるのです。自分にとっては気象予報士試験の合格がゴールではなく、気象のプロフェッショナルとして仕事をしていくつもりだったので、数学や物理学の根本を掴んだ上で気象のメカニズムを理解できることが何より有難かった。創設者で初代学長の荒木俊馬博士が天文学者であり、京都産業大学は「宇宙や空に近い大学」というイメージはありましたが、気象に関わるカリキュラムの充実度や先生方のサポートは想像以上でした。
気象予報士試験は3年次の冬に無事合格。資格を活かせる就職先も決まり、今は大学での学びの総仕上げに屋久島の気象の特性についての研究をしています。日本一雨が多いといわれている島には、一体どういう特徴があるのか。時間が自由に使える学生のうちに一つでも専門的な研究をやり遂げたいと思っています。
「天気を楽しめる人は、人生を楽しめる」。僕にとって座右の銘のような言葉です。日常に当たり前にあるもの。青空や雨、季節の移り変わりなどの変化に気づき、楽しめる人は、人生のどんな事柄も楽しめるはず。加えて、なぜ雨が降るのか、雪になるのか。いつもより暖かな冬になるのはなぜか。自然科学のメカニズムを知れば楽しみの奥行きはさらに広がります。
誰もが天気を楽しめるようにしていきたい。「気象を一生の仕事にすること」の次に見つけた、僕のこれからの夢でもあります。
理学部 宇宙物理・気象学科 4年次
引地 慶さん
ANA関西空港株式会社

台風の進路解析の研究から自分自身の進路も発見!
理学部 宇宙物理・気象学科 4年次
瀬川 雄太さん
大学院 理学研究科
有人宇宙システム株式会社

研究で鍛えた論理的思考で、
「死ぬまで宇宙」を守りたい。
大学時代に特に印象に残った講義「ブラックホール天文学」 がきっかけで、このテーマに取り組みました。それまで「星が輝く宇宙の世界」なんて、空に向かって望遠鏡を構えれば観測で分かると思っていました。でも、この講義を受けて実際 にブラックホールに関する仮説や理論を構築するには、地道で膨大な計算が必要だったことを知り衝撃を受けたのです。それでも裏を返せばあのブラックホールでも講義で基礎を積んで、研究に励めば解明できる可能性があるということ。この講義で挑んだ計算はあり得ないくらいの難度でしたが「好きだからできないのがしんどい、でも好きだから続けられる」と確信しました。
宇宙が本当に大好きで、この大学に入るとき「死ぬまで宇宙」という目標を立てました。一生宇宙のことに関わっていこうと。春からは宇宙ステーションの運用支援をする企業に就職します。有人の宇宙開発という「人の安全」から宇宙に関われるのは魅力的です。6年間で徹底的に鍛えられた論理的な思考力、そして学部・大学院を通じて身に付けた複数のプログラミング言語は、この先もずっと私を支えてくれる。おかげさまで「死ぬまで宇宙」は守れそうです。
理学研究科 物理学専攻 博士前期課程 2年次
塩谷 葵さん
京都産業大学大学院 理学研究科 進学
京都産業大学大学院 理学研究科 進学

天文研究の知が結集する大学院で
新たな発見との出会いに期待。
特別研究では「彗星には生まれ故郷がある」という理論の検証に向けて、国内外の赤外線観測衛星で得られたデータをもとに研究してきました。本学の大学院には「宇宙論」「巨大ブラックホール」「太陽系の構造」など天文研究の最前線で活躍している先生がたくさんいらっしゃり、まだ私が知らない宇宙のロマンと出合える予感に心が躍ります。
理学部 物理科学科 4年次
西出 朱里さん
京都産業大学大学院 理学研究科 進学

未知の解明に迫り
素粒子の面白さを生徒に伝えたい。
私が素粒子物理学に興味を持ったのは、高校時代に本学の益川敏英教授らが、素粒子の理論でノーベル物理学賞を受賞されたことを知り、あらゆる物質の源である素粒子について学びたいと考えたからです。特に印象に残っているのは、大学共同利用機関法人「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」での現地実験で、素粒子の不思議な性質と、その解明に挑む面白さに引き込まれました。大学院では「量子電磁気学」を基礎にした「場の理論」についてさらに研究を続けます。そして将来は中学・高校の教員となり、理科や数学の面白さを自らの体験を交えて伝えたいと考えています。