教員紹介小郷原 一智

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小郷原 一智OGOHARA KAZUNORI

理学部 宇宙物理・気象学科 准教授

学位
博士(理学)
専門分野
惑星気象学(特に火星)

担当科目

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プロフィール

2010年3月 京都大学理学研究科地球惑星科学専攻 修了 博士(理学)取得
2010年4月 宇宙航空研究開発機構 招聘研究員
2013年4月 滋賀県立大学工学部 助教
2019年4月 同 講師
2020年4月より現職

研究内容

火星の砂嵐(ダストストーム)や塵旋風(ダストデビル)の研究をしています。以前は数値モデルを用いていましたが、現在は観測データの解析が主です。
火星周回衛星の観測画像を用いるときもあれば、温度やダストの量の観測データを用いるときもあります。
火星着陸機が撮影した画像を使うときもあります。基本的に必要なものは何でも使います。
ちょっと毛色の違う研究として、(地球の)空の画像や気温や風速の時系列データから、深層学習を用いて明日の天気を予測する方法の研究もやっています。

特別研究(ゼミ)テーマ・内容

火星の砂嵐

火星では砂嵐が発生します。小さいものは京都市ほどですが、大きいものは火星全域を覆いつくしてしまうほど大きいです。しかも、いったん砂嵐が発生すると、内部では温度が数十度も上昇します。まるで違う惑星になったかのようです。大気環境を劇的に変えてしまう火星の砂嵐の発生と拡大のメカニズムを研究します。


特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。

火星の砂嵐

火星の気象について研究しています。
もともと砂場と岩場が続く乾燥した惑星ですが、地球と同様に大気※があり晴れや曇りといった気象が存在します。
中でも私が注目しているのは火星を覆う巨大な砂嵐(ダストストーム)です。この発生の仕組みを調べるため、観測データを基に砂嵐が起きた時の気圧配置や大気中の砂の量を解析し、研究を進めています。
実は近年、火星と地球は驚くほど似ていることが分かってきました。例えば地球に熱帯や寒帯があるように、火星も地域によって気候が異なっていたり。最近ではそれぞれの気候の特徴を調べることで、砂嵐の分類や、砂嵐が発生しやすい地域の特定もできるようになってきました。
このように地球の気象学を火星で応用できるのがこの研究の特徴です。2つの星を見比べながら、その共通点を探っていく。
両方の星の気象に詳しくなる上に、「地球とよく似ているけど、ちょっと違う世界」を眺めるような面白さがありますね。
※火星の大気は主に二酸化炭素で構成されています。

受験生・在学生へのメッセージ

これからの数年間はみなさんの人生で最も自由な時代です(もちろん責任も伴いますが)。
私は学生時代京都で一人暮らしをしていましたが、1回生の4月1日の晩御飯で(一人で)食べた某チェーン店の月見うどんの味は一生忘れません。
ジャンクな自由の味がしました。
自分で選び取れば、みなさんは何でもできるし、何にでもなれます。
私も負けてられません、一緒に楽しいことをやりましょう。

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