教員紹介伊藤 悠

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伊藤 悠 ITO YU

理学部 数理科学科 准教授

学位
博士(情報学)(京都大学)
専門分野
確率解析、ラフパス解析

担当科目

数理科学特別研究Ⅰ、数理科学特別研究Ⅱ-1・2、確率論A、微分積分学ⅡX、微分積分学ⅡY、微分積分学演習ⅡA、微分積分学演習ⅡB、産業と数学、統計演習、リスクの数理B

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研究内容

非整数階微積分によるラフパス理論とその応用

特別研究(ゼミ)テーマ・内容

数理ファイナンス

研究室では数理ファイナンスの基礎を学びます。離散時間上で定義される金融市場モデルを用いた解析を学んだ後に、連続時間上で定義される金融市場モデルを用いて、ブラック・ショールズ・マートンによるデリバティブの価格付け理論を学びます。


特別研究とは、4年間の学びをもとに各自が研究テーマを設定し、教員の指導を受けて研究を深め、卒業研究としてまとめるもので、理学部での4年間の集大成となる重要な授業です。

ランダムな現象を記述する微分方程式
〜ラフパス解析の視点から〜

私が研究しているラフパス解析は、滑らかさの度合いの小さな関数に関する微積分学の理論で、確率微分方程式と呼ばれるものにその起源を持ちます。大雑把にいうと、微分方程式とは、未知関数とその導関数および独立変数を含む方程式といえ、確率微分方程式とは、ランダムなゆらぎが加わった微分方程式といえます。自然界の多くの現象には様々な形でランダムなゆらぎが入っています。その典型例はブラウン運動と呼ばれるランダムな粒子の動きに由来するもので、このようなランダム性は、確率論の言語によって定式化され、数学もしくはもっと広く数理科学の研究対象となります。確率微分方程式の理論はランダムな現象を解析するための強力な手法を提供し、統計学、物理学、生物学、工学、経済学などといった諸分野にも応用されていますが、ラフパス解析は従来の確率微分方程式の理論に新たな視点を与え、従来の理論では解析できなかったような対象にまで応用範囲が拡がり更なる発展が期待されています。

メッセージ

大学は自分と向き合う良い機会だと思います。あなたらしく有意義な学生生活を送ってください。

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