田村 正博

TAMURA MASAHIRO
法学部 客員教授
学位
法学士(京都大学)
専門分野
社会安全政策、警察行政法

研究テーマ

社会の安全と警察

高校生に向けた研究内容の紹介

社会の安全は、警察をはじめとする多くの公的機関、そして町内会やボランティアなど多様な方々が担い手となっています。それらの協働はどうあるべきなのか、また最も重要な警察はどうあるべきなのかを、実態調査分析と警察行政法の考えを元に、研究しています。日本でただ一つの「警察学」という名の付いた本学「社会安全・警察学研究所」の所長として、法学部の様々な専門領域の研究者の方々と共に、共同研究に当たっています。

ゼミナール/研究室のテーマ

「社会安全政策」と警察行政

社会の安全は、警察を含めた多くの組織や人々の取組みによって創られ、維持されています。安全のためには、お金や関係者の人権の制約などさまざまなコストがかかります。過大な期待や幻想を抱くのではなく、事実に即して、何が望ましい状態なのかを考えていきたいと思います。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、少人数のグループに分かれ、自分たちで社会の安全に関連するテーマ(例えば「若者と特殊詐欺」、「SNSを用いた性暴力」)を決めて、調査研究をしています。京都府警察への訪問調査も行います。自分たちが犯罪に巻き込まれないように役立つ知識とともに、ネットにある情報・資料を並べるのではなく、「根拠となる」、「最適の」資料を元にして論述をするという社会人として役立つ能力が身に付きます。

プロフィール

京都の大学で学び、国の機関である警察庁に採用されて警察と関係機関で勤務し、秋田県と福岡県の警察本部長を務め、2013年に警察大学校長を最後に退官して、本学の教員になりました。今でも警察大学校講師として、毎年2000人の警察幹部に、警察のあり方についての講義を続けています。趣味はラグビーの試合をテレビで見ること。リーグワンもいいですが、大学ラグビーも面白い。2023年関西大学リーグ最終節の京産大逆転勝利はしびれました。

高校生へのメッセージ

警察官を職業とすることを考えている方は、本学で学ぶことをお勧めします。本学には、被害者学、社会安全政策、警察行政法学、警察学といった他の大学にはない科目があり、サイバー・セキュリティ、犯罪心理学、犯罪社会学、刑事法学なども含め、警察の仕事に関係し、実際に警察官になった後で役に立つ多くのことを学ぶことができます。私以外にも警察実務経験のある教員がいて、警察官採用試験の模擬面接もしてもらえます。