研究テーマ
子どもの最善の利益に資する児童虐待対応システムの研究
高校生に向けた研究内容の紹介
児童虐待を防止するためには、児童相談所、学校、病院、警察、検察、裁判所など、様々な機関が協力して対応する必要があります。特に、子どもや家族をサポートする福祉部門と加害者を適正に処罰する刑事部門がうまく協働していないと、虐待の被害を見過ごして取り返しのつかない事態に発展してしまったり、助けになるはずの大人たちの対応が被害にあった子どもにさらにつらい思いをさせてしまうことがあります。そこで、関係する多機関・多職種の専門家が協働して子どもにとって最善の対応ができるシステムをどうすれば構築できるか、様々な分野の方との共同研究を行っています。
ゼミナール/研究室のテーマ
刑法
正確な知識と論理を使いこなす思考力、さまざまな立場の人々の思いを引き受け決断する精神力、判断の正当性を他人に説得する力。有罪・無罪の判断を下すために求められる力を身に付けるため、全員が悩み抜きながら答えのない問題に取り組みます。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、刑法の事例を検討しています。有罪か無罪か、紙一重の判断が求められる事例を前にして、責任をもって有罪/無罪の判断を下すためには、正確な知識と論理を使いこなす優れた思考力、事件に関わる様々な立場の人々の思いを引き受けながら決断を下す強い精神力が求められます。さらに、なぜそう判断することが正当であるといえるのか、他の人を納得させることができなければなりません。ゼミ生みんなで常に悩み抜きながら、思考力、精神力、コミュニケーション力を養い、教科書に答えのない問題に取り組む力を培っています。
プロフィール
大阪府茨木市出身です。趣味は、スキー、野球観戦(広島カープファンです)、ドライブ、映画・海外ドラマを観ることです。
少年時代から型に従うのが苦手で、「自由」な環境を最優先に選択を繰り返していたら今に至りました。短所に目をつぶり長所を伸ばしてくれた大人たちに感謝しています。
少年時代から型に従うのが苦手で、「自由」な環境を最優先に選択を繰り返していたら今に至りました。短所に目をつぶり長所を伸ばしてくれた大人たちに感謝しています。
高校生へのメッセージ
大切なものがいつ傷つけられるか分からないような環境では「自由」に生活することはできません。また、自分が何をしたら警察に捕まえられるかはっきり分からない世界でも「自由」に生活することはできません。刑事法学は、両方の「自由」をどうすれば守ることができるか、長年知恵をしぼってきました。
これから、自由な社会を創り、支えていくのはあなたです。自分だけではない誰かのために、法学の知恵と力を手に入れてください。
これから、自由な社会を創り、支えていくのはあなたです。自分だけではない誰かのために、法学の知恵と力を手に入れてください。