岩本 誠吾

IWAMOTO SEIGO
法学部 教授
学位
法学修士
専門分野
国際法

研究テーマ

軍事・安全保障に関する国際法

高校生に向けた研究内容の紹介

最近研究しているテーマは、人工知能(AI)搭載の自律型兵器システム(AI兵器、ロボット兵器)の法規制です。AIは、すでに、民生用から軍事用まで広く利活用されています。このままAI技術が発展すれば、人間の知能を凌駕すると予測されています。その時には、人間の制御なしにAIが自律的に判断する兵器(完全自律型兵器)が登場するかもしれません。近未来に人間がAIに支配されないように、国際法規制の在り方が求められています。

ゼミナール/研究室のテーマ

国際法

国際社会では武力紛争が絶え間なく発生しています。このゼミでは、「国際法から戦争と平和を考える」というテーマで、軍事・安全保障・戦争の事例を取り上げ、国際法の視点から議論します。夏休みには、安全保障関連の施設・組織を訪問研修することもあります。

ゼミ/卒業研究の紹介

授業は、戦争や平和に関連する安全保障等の国際動向を取り上げ、問題点の所在を明らかにして解決策を探究することを目的としています。その実施方法は、少人数の学生による課題設定、そのプレゼン(発表)とそれに基づくディスカッション(討論)から構成されます。
それらすべて学生が主体となって実施することで、自ら考え、現代社会の動きに興味を持ち、また、プレゼンやディスカッションの能力を向上させることに繋がります。

プロフィール

今から45・6年前の学生時代の話ですが、3年生と4年生の時に、無謀にも学生論文集に国際法に関する論文(雑文?)を投稿し、冊子に掲載されました。テーマは北方領土の帰属と戦争観の変遷でした。内容は稚拙すぎて、読むに堪えない代物ですが、その冊子は学生時代のいい思い出として今でも大切に持っています。学生時代に、少し背伸びをして何事にもチャレンジするのもいいかもしれません。それが、後でいい思い出になります。

高校生へのメッセージ

大学は社会へ出るまでのモラトリアム(猶予期間)であると消極的にとらえるのではなく、むしろ自分を鍛え上げる場であると積極的にとらえてください。何をするのか、何がしたいのかという目的意識がなければ、どの大学に進学しようと、どの学部を選ぼうとも、自分自身は発展しませんし、磨かれません。
いい機会を生かすも殺すも本人次第です。大学生活は長いようで、あっという間です。大学で人生のガチンコ勝負をしてみませんか。