須藤 瑞代

SUDO MIZUYO
国際関係学部 国際関係学科 准教授
学位
博士(学術)
専門分野
中国近現代史、東アジア国際関係論

研究テーマ

中国近現代史・ジェンダー史・日中関係史

高校生に向けた研究内容の紹介

近現代中国について、とくにジェンダーにかかわる問題を国際的な視点から研究しています。人権とジェンダーの問題、雑誌や新聞に見られる女性像、日中関係史における女性同士のつながりなど、さまざまな観点から分析しています。近代は遠く感じるかもしれませんが、100年前の女性たちの直面した問題は、現在の私たちにとっての「ジェンダー問題」と驚くほど共通しています。何が変わって何が変わっていないのか、そしてそれはなぜなのかを考えています。

ゼミナール/研究室のテーマ

国際関係の中の東アジア:現状と課題

身近な視点から東アジアを知る。

東アジアの国々と日本は、経済面でのつながりは深く、文化的な交流も盛んです。メイド・イン・チャイナの服や日用品、K-POPや韓流ドラマなどは、とても身近でなじみ深いものでしょう。その一方で、歴史問題や領土をめぐる意見対立など、難しい問題も山積しています。
ゼミでは、複雑な東アジアの国際関係について、学生がそれぞれ興味を持ったテーマを選び、主体的に学んでいく中で理解を深めます。過去の出来事が現在の東アジアにどのような影響をもたらしているのでしょうか? 現在の対立の原因はどこに? また私たちが手に触れる製品、耳にする音楽がとても魅力的なのはなぜでしょうか?さまざまな疑問が、東アジアの国々との関係をさぐる手がかりになります。

ゼミ/卒業研究の紹介

国際関係の中の東アジアについて、さまざまな角度から議論するゼミです。私の専門の研究領域は近代中国ですが、ゼミでは現代の東アジア全体にかかわる問題を取り上げることが多いです。例えば東アジアで進む少子高齢化や韓流ブーム、歴史認識をめぐる問題など、多様なテーマに取り組みます。教室の中の学びだけでなく、ゼミで神戸や横浜に出かけることもあります。現地で見聞きしたことが、日本と東アジアの関係をより深く考えることにつながります。私たちの身近な東アジアについての知識は、卒業後どのような道に進んでもきっと役に立つはずです。

プロフィール

台湾が大好きです。大学院のときに約1年台北に滞在し、その後共同研究やシンポジウムなどのために何度も訪れていて、いまや台北は私にとっては第二の故郷のように感じます。授業で台湾の話になると、台湾の友人たちやお世話になった先生方、さらにはフルーツとおいしい台湾料理のことなどを思い出して、話が脱線してしまうこともよくあります。次はいつ台湾に行こうかな・・・と考えるのが楽しみです。

高校生へのメッセージ

国際関係学部での学びの魅力は視野の広さと多様性です。地球上で人間が行うすべての営みが研究対象と言ってもよいでしょう。大学での4年間で、大きく視野を広げ、多様な価値観を学ぶことは、これからの人生を支える大切な基礎となるはずです。たくさんの挑戦と経験を積み重ねて、しっかりした基礎を築いていきましょう。