
研究テーマ
教育における人権とエビデンス
高校生に向けた研究内容の紹介
教育問題は、子どもの人権、とりわけ学習権が保障されていない状態です。学習権を保障するために、まわりの大人はさまざまな義務を負っています。さまざまな教育方法やプログラムが、子どもの学習権を保障し、教育問題を解決するために有効であることを、数多くの教育研究のエビデンスが示しています。このような人権とエビデンスの関係について検討することは、教育政策や教育実践のあり方を考えるうえでとても大切なことだと考えています。
ゼミナール/研究室のテーマ
教育と社会
教育と社会の関係や相互の影響をめぐる、幅広いさまざまな課題についてワークショップ形式で考え、議論します。これまでに取り上げた課題には、「平等と公平」「大学での学び」「余暇・副業と職場学習」などがあります。これと並行して、学生各自がそれぞれ最も関心のある研究テーマを見つけ、レポートや卒業論文を作成します。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミでは、各学期にレポートを書き、最後の学期に卒業論文(ゼミ論)を書くことをゴールとしています。テーマは自由ですが、自分で問を立て、そのために本を読み、調査を行うことが必要です。これに並行して、さまざまなワークショップを実施します。ディスカッションはもとより、ディベートやイラストのワークショップ、フェルミ推定など、ゲーム仕立てのワークショップなども通じて、考える力を身に付けることができるようにしたいと思います。
プロフィール
実家が宇治にあるためか、抹茶アイスが大好物です。大学卒業後、長く東京で教育行政の仕事をしてきました。文部省・文部科学省で教育委員会制度や大学改革などを担当したほか、国立教育政策研究所で全国学力・学習状況調査に携わったことは、教育社会学に直結しています。このほか、文化庁で関わった文化財・世界遺産はとても楽しい仕事だったこともあって、今では趣味の一つになっています。若い頃からの趣味はピアノと合唱です。
高校生へのメッセージ
義務教育を修了するまでに学習することは、人生で遭遇するさまざまな課題を解決するために、必要不可欠で基礎的なものです。高校時代には、これを確実なものにするとともに、自分は何をやりたいのか、何ができるのか、何をすればよいのかを、考え、試し、育ててもらいたいと考えています。そのためには、いろいろな体験をして下さい。意外かもしれませんが、高校での学習はとても役に立ちます。大学での新たな生活が皆さんを待っています。