落合 恵美子

OCHIAI EMIKO
現代社会学部 現代社会学科 教授
学位
博士(社会学)
専門分野
家族社会学、ジェンダー論、福祉社会学、アジア研究

研究テーマ

家族とジェンダーの変容と国際比較

高校生に向けた研究内容の紹介

「家族」は身近な存在でありながら、現代社会の中で大きく変化しています。「ジェンダー」とは男性、女性、その他さまざまな性別を意味し、個人のアイデンティティを形作る重要な役割を果たしますが、これもまた変化しています。それらの時代による変化や世界の地域による違いを筋道を立てて理解することは、これからの生き方を考えるうえで大切な知識となり、望ましい社会とは何かを考えるための指針となるでしょう。

ゼミナール/研究室のテーマ

<わたし>から始まる社会学

家族、ジェンダー、ケア、社会政策などについて、アジアやヨーロッパ諸国との国際比較と長期的な変化に注目しながら考える。自分がこだわりをもっているテーマや抱えている問題がある人は、それを中心に考えを深めてゆく「<わたし>から始まる社会学」を試みてもいいでしょう。

ゼミ/卒業研究の紹介

これまで生きてきて、これから生きていくにあたって、しっかり考えておきたいこと、気になってしようがないのでいつか徹底的に調べようと思っていること、なんだか居心地が悪いと思うことなど、各人が抱いている関心によって特定の問題を掘り下げていく演習です。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、就労、福祉国家、グローバル化関係が多いですが、それ以外でも大丈夫です。関心の近い人と協力するグループワークも楽しくやってます。

プロフィール

大学院時代に結婚して子供も産んでしまい、しかも夫が就職した京都に住んで東京の大学まで通いました。研究か結婚かどっちかにしたら、と言われそうだけれど、どちらかを捨てたら自分が壊れてしまうと思ったのです。そこへ実家の父が病気になり、育児に看病も加わりました。さぞ大変だったろうと思われるかもしれませんが、暗い気持ちになりがちな母とわたしを笑わせてくれたのが幼い娘でした。ケアは一方的な負担じゃない、と気がついた瞬間でした。

高校生へのメッセージ

大学は知識やスキルを身に着けて就職につなげるためのステップ、と思っている人がいるかもしれませんが、それはもったいないと思います。人生は長いので、しっかりした自分を作っておかないと、長い道のりで疲れたとき、道に迷ったとき、どうしたらいいかわからなくなってしまいます。自分を作るには、他の人を知ること、今まで知らなかったような世界に出会うこと、筋道を立てて考えられるようになること。大学をそのための場にしてください。