宮木 一平

MIYAKI IPPEI
現代社会学部 現代社会学科 教授
学位
修士(経済学)
専門分野
地域活性論、公共経営論、非営利組織論、課題解決型プロジェクト型教育(PBL)

研究テーマ

場のデザインとソーシャル・イノベーション、NPO・NGO論、地域活性化、公共経営論、課題解決型・プロジェクト型教育(PBL)

高校生に向けた研究内容の紹介

「場のデザインとソーシャル・イノベーション」が研究テーマです。僕たちは毎日、様々な「場」を渡り歩いていて、その連なりが「生活」「人生」と言えます。それぞれの「場」をどうすればより居心地の良い「場」に変えられるか(=「場のデザイン」)、人々にとって居心地の良さとは何か、幸せとは何かを考え続けています。具体的には、地域活性化、まちづくりの研究、NPO・NGOの研究、場のデザインを担う人材育成の研究、課題解決型・プロジェクト型教育の方法に関する研究に取り組んでいます。実践の場として、地域づくり、企業のコンサルティング、国際協力(1995年より国際NGOの代表)という3つの現場で、行政、企業、非営利セクターの方々と連携し「想いをアクションそして笑顔につなげる」活動をし続けています。

幸せを感じる「場」をデザインする-場のデザインとソーシャルイノベーション

世界は「場」で成り立っている

宮木ゼミでは「場のデザイン」をテーマに研究や実践を行っています。「場」とはその名の通り日常で関わる地域、商店街、食堂…。通学に使う電車やバスの中などはもちろん、本やネット空間などメディアの中も含まれます。
このような「場」を居心地よくするにはどうすればいいか。地域や商店街なら「町おこし、地域づくり」ですし、職場なら「働き方改革」、さらに視野を広げれば「国際NGO活動」、あるいは「ネット上の誹謗中傷をなくすには?」など。「場のデザイン」という観点から幅広く研究テーマを模索できるのがゼミの特徴の1つです。

絵本の中が「場」になることも

場のデザインにおいて大切なのは、現場に寄り添って耳を傾けることです。「誰が何に困っているのか」「何をしたら喜ぶのか」。
具体的なゼミ活動の一例を挙げると、絵本を出版した学生がいます。その内容は、家庭環境にハンデキャップを抱えた子供たちに向けたもの。「居場所がない」「帰る場所そのものがない」。そんな子供に対して何かできるか。たとえば絵本を読んでいるとき、没頭しているときは本の中の世界が「場」になるのかもしれない。そんな思いを込めて「読んで元気になる、笑顔になる絵本」を制作しました。
現代社会学部は、自分たちで社会を変えることのできる人材を育成する学部です。ゼミ活動を通して、「変えたい」という志を具体的なアクションにつなげるための道筋を、論理的・実証的に学んでください。

ゼミナール/研究室のテーマ

場のデザインとソーシャル・イノベーション

さまざまな「場」を「居心地良い場」にするのが「場のデザイン」(地域づくり、環境保全、人材育成なども)、そのための創意工夫が「ソーシャル・イノベーション」です。「寄り添い耳を傾ける」「発見する」「表現し発信する」参加体験型演習で、問題解決とマネジメントを軸に実際の「場のデザイン」プロジェクトに取り組みます。

ゼミ/卒業研究の紹介

「場のデザイン」の「場」とは、地域、家庭、職場、学校、店舗、公共施設、ネット空間・・・等をまとめて表現する言葉です。僕のゼミでは「場のデザインとソーシャル・イノベーション」に理論と実践の両面から取り組みます。最初に、問題発見・解決のロジック、およびマネジメントとファシリテーションの基礎的な知識とスキルを身につけ、文献調査、フィールドワーク、ワークショップ等を通して理解を深めます。その上で、自分たちで社会の問題を発見して、自分たちで立ち上げた「場のデザイン」のプロジェクトにチームに分かれて実際に取り組みます。キーワードは「笑顔、思いやり、居心地の良さ」。誰かを笑顔にするために、居心地の良さを創り出すために、具体的な一歩を踏み出すゼミです。

プロフィール

生まれ育ちは東京ですが、金沢、名古屋、横浜、鎌倉など引越10回。11回目に京都へ来ました。今は、平日は京都、週末は妻のいる東京という二拠点生活をしています。ちなみに、鎌倉に住んでいた時は、目の前が湘南の海で江の島と富士山が見えて、サザンオールスターズが街のBGMでした。僕の居心地の良さの原点です。好きなことは、街歩き、食べ歩き、はしご酒(居酒屋放浪)、カフェ巡り(好きなジャズが流れていればなお良し)、映画。中高時代は剣道部を頑張る部活少年。大学時代は月に40本は映画を観ていました。

高校生へのメッセージ

本学部は、「社会を変える(=場のデザイン)」ことの出来る人材を育てる学部です。ここでは、「変えたい」「変えられる」という皆さんの想い・志を具体的なアクションにつなげてゆくための道筋を、理論的・実証的に学べます。その上で、想い・志の実現に向けて、是非具体的にチャレンジしてください。もちろん、うまくいかないことや遠回りに思えることも多々あります。でも、それら全ては確実に未来につながるので、ご心配なく!皆さんを応援しサポートすることで少しでもお役に立てたら嬉しいです。あとは、教員、学生同士等、人と人との繋がりを何より大切にしてください。多くの宝物が得られると思います。