教員紹介朴 真完

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朴 真完PARK JIN WAN

外国語学部 アジア言語学科 韓国語専攻 教授

学位
京都大学 博士(文学)
専門分野
韓国語史、日本語史、対照言語学

研究テーマ

「朝鮮資料」の研究

「朝鮮資料」は内容別に学習書類、外交実務書類、見聞録類の3種に分けられるが、私によって発掘・報告された新資料として代表的なものには、建仁寺両足院所蔵の対朝鮮外交資料、釜山倭館駐在の朝鮮通詞の見聞録『惜陰談』、対馬の韓国語学習書『朝鮮語訳』などがあり、何れも日本語・韓国語研究資料として資するものです。
「朝鮮資料」の体制は日本語と韓国語の対訳形式となっており、本文中の日本語を韓国語と対照することによって、韓国語と日本語の変遷、中世から近世にかけての文法・音韻・語彙の変遷に関する記述が可能です。特に日本語と韓国語の中・近世語における相違点と共通点を明確にすることによって、中・近世日本語と韓国語の特徴を明らかにすること、両国語の歴史的な変遷における諸問題を解決することが可能です。
資料の分析は日本語をハングルあるいは朝鮮字音で記した表記を対象に行いますが、日本語と韓国語の双方向の影響関係に着目し、歴史的な事柄、文化背景にまで踏み込んで両言語の分析を行っています。その過程において両言語の歴史的な変遷を把握することは勿論、対象資料や研究範囲を広げることで当時の文学や歴史研究にも活用できることを実証的に示すのが最終的な目標です。

担当科目

専攻韓国語(構造)Ⅲ・Ⅳ
専攻韓国語(会話)Ⅲ・Ⅳ
専攻韓国語(総合)Ⅲ・Ⅳ
韓国学入門Ⅰ・Ⅱ
韓国語学A・B
アジアの言語
アジアの社会と歴史
韓国朝鮮語エキスパート発展ⅠA・ⅡA
アジア言語研究演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

プロフィール

韓国生まれ・韓国育ちの私ですが、2000年に日韓対照研究のため渡日。京都で5年間の留学生活を経て、2005年に博士(文学、京都大学)号を取得。その後の一年間は、神戸で講師として韓国語を教えました。2007年からは京都に戻って、現在まで本学で勤務しています。私にとって京都は、いわば教育と研究生活の源です。

学生へのメッセージ

韓国語専攻は、韓国地域専門家の養成を教育目標としています。 そのために言語の学習のみならず、その背景にある歴史や文化の学習もとても重要です。ぜひチャレンジしてみてください。

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