教員紹介奥野 圭太朗

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奥野 圭太朗OKUNO KEITARO

文化学部 京都文化学科 講師

学位
修士(社会学)(関西大学)
専門分野
観光社会学、京都サブカルチャー観光論

プロフィール

1983年京都市生まれ。名古屋大学農学部卒業、関西大学大学院社会学研究科修士課程修了、甲南大学大学院人文科学研究科応用社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。このように、もともと理系で、大学院の時にいったん農学の大学院に進むも、その時の大学院指導教員の先生から、「君は論理の考え方が社会学に近い。一度社会学の教育を受けたほうが良い」とアドバイスをもらい、結局その先生唯一の「文系研究者の弟子」となりました。若いうちの「回り道」というのは、当人の人生にとっては案外必要なものなのかもしれません。

研究テーマ

大学では観光農場やグリーンツーリズムなどをテーマに卒論を書きました。それに端を発して、パワースポット巡りやアニメ聖地巡礼など、観光と趣味に関する文化研究、特にサブカルチャーに関連する観光の研究を続けてきました。近年では、京都の一大観光スポットである嵐山や伏見稲荷などをフィールドに、オーバーツーリズム問題を解消し、文化観光とハイエンド観光を推進する立場から、工学や生物学などの理系の先生方とも研究協力を行い、文系と理系の両方の立場から「より良い観光のあり方」を検討しています。

研究活動・教育活動

2019年3月まで 熊本学園大学商学部ホスピタリティ・マネジメント学科特任講師
2020年4月から 京都産業大学文化学部京都文化学科講師

担当科目

ツーリズムと現代文化、観光と地域社会、エコツーリズム論、京の食文化論、京都文化フィールド演習L、京都文化演習ⅠA、京都文化演習ⅠB、京都文化演習ⅡA、京都文化演習ⅡB、観光文化基礎演習A、観光文化基礎演習B、日本語表現1

ゼミ活動テーマ

京都市内中心部と嵐山、そして北野天満宮や西陣を結ぶ「嵐電(正式名称:京福電気鉄道)」という地域密着型公共交通機関を体験乗車し、その後沿線をフィールドワークしたうえで、そこから、「嵐電を活用した観光企画立案」と「沿線の地域活性化策」を考えてもらいます。この企画立案をする過程で、皆さんには「より良い観光のあり方」や「観光地における、より良い地元地域社会のあり方」、あるいは「観光客と地元住民の相互理解のためには何が必要か」をじっくり考察してもらいます。

学生へのメッセージ

世の中のありとあらゆる物事に、良い側面と悪い側面が存在します。それに気が付けるようになれば、おそらくあなたは少し生きやすくなり、少し大人になるでしょう。どうすればそのようなことを気が付けるようになるか?そのためには常に考える続けること、他の人からの情報を「鵜呑み」にせず確認と検証を行うこと、常に「もう一歩深く考えられないか」、「別の視点から考えられないか」と考え続けることです。この視点は、自分に自分と別の考え方をする視点を養うことになり、ひいては「他者の尊重」「多様性の尊重」「寛容の精神」を育むことになります。

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