教員紹介小川 知恵
プロフィール
大学卒業後、中学校教員として働き、その後ハワイ大学院留学しました。帰国後、愛知県と東京都の大学勤務を経て、2017年より本学に着任しました。留学先では、様々な文化や言語背景を持つ教授陣やクラスメートと研究を行い、多様性にも触れることができ、英語教育への信条も深まりました。現在は、留学生教育の一環として日本語教育にも関心を持ち、日本語教育能力検定試験に合格し、日本語語用論研究にも関心を持っています。
研究テーマ
私の研究テーマは、応用言語学や第二言語習得です。特にタスクを中心とした言語指導法(Task-based Language Teaching)に興味を持っています。英語スピーキング力を高めるためには、どのような指導法が効果的なのかを研究しています。最近では、英語以外にも、外国語としての日本語のスピーキング評価や語用論についても研究しています。第二言語習得の研究は、語学を学ぶ側だけでなく教える側にも重要です。教育現場で応用できる研究を目指しています。
ゼミ活動テーマ
3年次よりスタートする国際文化演習Iでは、外国語教育や第二言語習得について議論をします。先行研究に基づいたエビデンスを扱いながら、外国語習得のメカニズムや指導法について研究します。4年次では、外国語教育に関する研究の問いを立て、インタビューやアンケート調査などの研究手法を用いて卒業レポートを執筆します。ゼミ生には、英語教師を目指す学生、留学生、海外留学を希望する学生など多様な背景を持つ学生が参加しています。皆さんが外国語習得に興味を持ち、活発にゼミ活動に参加することで、第二言語習得についての理解を深め、将来の外国語教育に役立てていただけることを期待しています。
研究活動・教育活動
【主な論文】
- Revised 4/3/2 Task: Fluency Training with Formulaic Language in the EFL Classroom. The Journal of ASIA TEFL 18(4), 1108-1127, 2021年
- Online Teaching Self-Efficacy – How English Teachers Feel During the Covid-19 Pandemic. Indonesian TESOL Journal 3(1), 1-17, 2021年
- Teaching ideas of improving oral performance through formulaic language instruction. JALT SIG VOCAB, Vocabulary Learning & Instruction, 9(1), 48-54, 2020年
- Low-proficiency university students’ perceptions of pretask planning and their monologue task performances. JALT TBLT SIG, Proceedings of the TBLT in Asia 2018 Conference. 14-23, 2019年
- Examining the effects of types of pre-task planning on oral performances. JALT Journal, 38(2) 97-118, 2016年
- A case study of form-focused intervention on speaking development. New Direction in Teaching and Learning English Discussion, 5. 立教大学英語ディスカッションセンター, 198-207, 2017年
- 『タスクの効果的な設計とは?』『英語教育』2015年6月号 第1特集 大修館書店
担当科目
学生へのメッセージ
大学入学時に将来自分のやりたいことを明確にわかっている人もいれば、これからやりたいことを探したいという人もいます。日々の生活の中で、自分が心から喜ぶことや心を動かされたことに注目してください。そのためには、学生時代にいろいろな経験をしてみてください。もし海外留学や教職に興味がある方がいらっしゃれば是非相談に来てください。