教員紹介宮坂 真紀
プロフィール
大学でイタリア語を学びはじめ、大学院在学中にはイタリアのパドヴァでの留学生活を経験し、歴史や文化に広く関心を寄せながら、主にイタリア文学を研究しています。長年、東京及び近県の大学でイタリア語やイタリア文化に関する授業を担当していましたが、2022年、京都産業大学に着任することになりました。日本の伝統文化が息づく京都での暮らしが、これからの研究に新しい視点を与えてくれるのではないかと楽しみにしています。
研究テーマ
文学作品とその背景にある社会や文化の関係を読み解くことがテーマです。主に18世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニの喜劇とヴェネツィア、同じく18世紀の文人ジュゼッペ・パリーニの諷刺詩とミラノについて研究しています。
研究活動・教育活動
【論文】
- 「パリーニの描く一八世紀の貴族社会——付き添いの騎士(カヴァリエル・セルヴェンテ)の『一日』」『日伊文化研究』第58号(2020年)、27-37頁
- ロベルト・ビッツォッキ著『チチスベオ——イタリアにおける私的モラルと国家のアイデンティティ』、法政大学出版局、2019年
- (共訳)『原典イタリア・ルネサンス芸術論』、池上俊一監修、名古屋大学出版会、2021年(ジャンバッティスタ・ジラルディ・チンツィオ「悲劇と喜劇の創作をめぐる談話あるいは書簡」、下巻、807-875頁を担当)
担当科目
文学と芸術学の世界、たのしく学ぶイタリア語IB・IIB、入門セミナー、イタリア文化講読IA・IB、ヨーロッパ文化特論A、国際文化演習IA・IB
<科目の詳細はシラバス検索より>
<科目の詳細はシラバス検索より>
ゼミ活動テーマ
「国際文化演習IA・IB」では地域文化研究の観点からテクストを読むことがテーマです。文芸作品をはじめ、さまざまなジャンルのテクストをとおして、その背景にある社会や文化の諸相を読み解くことを目指します。
学生へのメッセージ
文学に興味はあるけれど、文学の研究って何をするの?と思っている皆さん、文学研究の方法は様々、本文の一語一句にじっくり向き合うこともあれば、作品が成立した時代や地域の文化的背景に視点を広げることも、また、書物や読書の形態に注目し、その歴史をたどることもできます。人々が何世紀にもわたって続けてきた「読む・書く」という行為の様々な可能性や意義について、皆さんと共に考えて行けたらと思います。