教員紹介桐村 喬

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桐村 喬KIRIMURA TAKASHI

文化学部 京都文化学科 准教授

学位
博士(文学)(立命館大学)
専門分野
人文地理学、都市地理学、GIS(地理情報システム)

プロフィール

1982年大阪府吹田市生まれで、大学1年目の終わりから研究員まで、12年ほど京都で過ごしました。その後は関東で3年間、三重で7年間暮らしていました。大学では正課もサークルも地理学漬けの毎日で、毎年の夏休みには現地調査をしていました。現在はGIS(地理情報システム)を使った研究が中心ですが、データ分析だけでは現象を捉えきれませんので、学生時代の経験を生かして、現地での観察もあわせて行うようにしています。

研究テーマ

GISを活用して、人文地理学、とりわけ都市地理学の視点から、さまざまな研究を行っています。特に力を入れているのは都市内部での住み分けに関する研究で、どのような特徴をもつ人々が都市のどのような地域に住むことが多いのか、それがどのように歴史的に変化してきたのかなどについて分析してきました。最近はTwitterデータの分析や、都市景観の時空間的な3次元アーカイブなどにも取り組んでいます。

研究活動・教育活動

主なものを紹介します。詳細はresearchmapなどをご覧ください。
【書籍】

  • 『ツイッターの空間分析』(編著、古今書院、2019)
  • 『GISを使った主題図作成講座—地域情報をまとめる・伝える—』(共著、古今書院、2015)

【論文】

  • 「地方大学におけるGIS教育のオンライン化とその課題」(GIS—理論と応用29-2、2021)
  • 「メッシュデータの可視化ツール「MeshDataView3D」の開発と活用方法」(E-journal GEO 16-1、2021)
  • 「浄土真宗本願寺派門徒による大谷本廟での納骨・読経に関する空間構造」(共著、地理学評論90-5、2017)
  • 「ビッグデータからみた地域の諸文化—方言と食文化を事例に—」(立命館地理学27、2015)
  • 「居住地域構造との関係からみた東京23区における国籍別外国人集住地区の社会経済的特徴」(人文地理65-1、2013)
  • 「市区町村の区域に関する時空間的な地理情報データベースの開発—Municipality Map Maker for Web—」(共著、GIS—理論と応用19-2、2011)
  • 「自己組織化マップ(SOM)を利用した神戸市既成市街地における阪神・淡路大震災前後の居住者特性の変化に関する研究—時空間データの類型化と可視化」(地理学評論83-2、2010)

など

担当科目

京都文化論、観光地理学、観光文化基礎演習A・B、京都文化フィールド演習B、観光文化演習ⅠA・ⅠB、京都の歴史地理、京都文化特論Ⅵ、人文地理学概論、人文地理学特論、地誌学概論、地理歴史科教育法、社会科教育法

  • 科目の詳細はシラバス検索より
  • ゼミ活動テーマ

    2年次は「地理の視点でみる地域の歴史・文化・観光」というテーマで、現地調査の方法や地理学の考え方を学びながら、グループワークを中心に、実際に調査を実施し、調査結果をまとめていきます。
    3年次以降では「地域のさまざまな現象を人文地理学的に考える」という全体のテーマのもとで、それぞれの興味・関心に合わせた調査・分析を通して、4年間の学生生活の集大成となる研究に取り組んでもらいます。

    学生へのメッセージ

    地理学は、文系や理系といった枠組みにとらわれず、多様な視点から、地表上のさまざまな現象を分析する学問です。私の専門である人文地理学は人や人の営みである文化についての地理を主な研究対象とします。地理学というフィルターを通して、身近な地域や京都、世界を一緒に見つめ直してみましょう。

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