教員紹介加野 まきみ

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加野 まきみKANO MAKIMI

文化学部 京都文化学科 教授

学位
博士(言語文化学)
専門分野
英語学、コーパス言語学、辞書学、異文化コミュニケーション論、多読学習法

プロフィール

小さい頃から辞書が大好きで、英英、英和、和英、国語、その他の言語の辞書などいろいろ持っています。iPhoneの中には常時50種類以上の辞書アプリが入っているほどです。旅行も好きで、時間があれば飛行機に乗って海外へ出かけていきます。特にヨーロッパの古い町並みを見ながら、その土地のものを飲んで食べて過ごすのが大好きです。

研究テーマ

コーパスと呼ばれる大規模な言語データベースを使って、主に英語の語法・意味などを観察するという手法の研究を行っています。年代を遡ることにより、新しい語が英語の中でどのように変化して定着していくのかを調査します。また、コーパスを使って大量のデータを分析することにより、これまで明らかにされていなかった語の使い方や意味を見出すことができます。それらの発見を英語辞書に反映させるために、辞書の改訂にも取り組んでいます。

研究活動・教育活動

  • 『英語コーパスを活用した言語研究』渡辺 秀樹 大森 文子 加野 まきみ 小塚 良孝、大修館書店、2016
  • “Revealing Factors Affecting Learners’ Sense of “Difficulty” in Extensive Reading through Reader Corpora”Procedia-Social and Behavioral Sciences 198: 211-217、2015
  • Express Ahead『表現のための文法で学ぶ発信型英語』、Graeme Todd、Roger Palmer & Makimi Kano、金星堂、2015
  • 『ジーニアス英和辞典』第5版、南出 康世(編)、大修館、2015
  • 『英語教師のための授業で役立つコーパス利用ガイド』赤野 一郎 堀 正広 投野 由起夫(編著)、大修館書店、2014

担当科目

英語学概論Ⅰ・Ⅱ、異文化コミュニケーション論、アカデミック・リーディング、インターミディエイト・ライティング、ベーシック・トフル
<科目の詳細はシラバス検索より>

ゼミ活動テーマ

ゼミでは「ことば」を通して文化比較を行います。それぞれ国で話される「ことば」にその国の文化的特徴がどのように反映されているのか、日本語・英語に特有の表現の背景にはどのような文化的価値観があるのかなどを考察する、コミュニケーションスタイル、丁寧さの表現、比喩、決まり文句、ことわざなど、言語のあらゆる側面にそのことばが話される文化が大きくかかわっています。また、内と外の考え方、人との距離の取り方、上下関係、夫婦・家族などの社会的人間関係のとらえ方の違いが、それぞれの国で使用される言語の成り立ちの相違に影響を及ぼしています。このような、言語と文化の相互的な密接な関わりを明らかにしていくのがこのゼミの目的です。典型的・伝統的な文化イメージばかりを取り上げるのではなく、多様性や現在変化しつつある新しい価値観などにも注目し、同時に、一見大きく異なるように見える日本語と英語の言語的・文化的類似点・共通点も見いだして、両文化の「今」を浮き彫りにしています。

学生へのメッセージ

大げさかも知れませんが、学生という期間は、もしかしたら、自分の時間を自分の自由に使える人生最後のチャンスかも知れません。この貴重な期間にいろんなことに取り組み、いろんなところに出かけていって、いろんな人と話をして、視野を広げて欲しいです。「言葉ができないから」とか「お金がないから」という理由を言い訳にして閉じこもっているのはもったいないですよ。「自分」を見つめ直すためにも、どんどん外へ出て行ってください。どんなに言葉が通じなくても、どんなに貧乏旅でも、やってみると必ず得られるものがありますから。

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