
研究テーマ
不比例的成長理論・実験経済学
高校生に向けた研究内容の紹介
不比例的成長理論は、需要と技術がいろいろな速さで変化する経済における雇用や分配の理論です。
公平で持続可能な経済はどうあるべきかを考えるための基礎的な研究と考えてもよいでしょう。
実験経済学は、人間や組織が経済理論の想定するように動くかどうかを、実験で確かめます。
実験は経済学では新しい研究方法ですが、京都産業大学は、2000年度に経済実験室を建設し、この分野で研究と人材の育成に成果をあげています。
ゼミナール/研究室のテーマ
統計学と経済実験
経済実験は経済学の新しい研究と教育の方法で、経済活動をゲームとして再現し、人間行動と経済の挙動を調べ ます。このゼミでは、数人の班ごとに順番に実験を設計し、そのほかの参加者を対象に実施・分析を行い、企画・実行・分析の力を身に付けます。
ゼミ/卒業研究の紹介
演習では、実験経済学を学んでいます。
とはいえ、実験結果を分析するためには統計学と経済学の知識が必要で、これらを理解するには数学の知識が必要です。
そのため、演習では、それぞれの能力に応じて、数学検定と統計検定のための勉強を進めています。
さらに、余力のあるひとには、大学院生や若手研究者の研究会に参加したり、実験補助者を経験したりすることで、実験経済学と関連科目の知識を深められるように指導しています。
プロフィール
名古屋で生まれ、浜松で育ちました。大学は京都で、大学院生のときに結婚し、奨学金を得てイタリアと英国で学び、学位を取得して子供とともに日本に帰国し、1990年に京都産業大学に赴任しました。
現在は孫たちの成長を見守るとともに、内外で活躍する卒業生諸君との交流を楽しみにしています。
高校生へのメッセージ
大学では、お金の稼ぎ方と使い方を勉強してください。
稼ぐ力をつけないと困りますが、いくら稼いでも愚かな使い方をすれば、本人も周囲も不幸になります。
すぐ役に立つことはすぐ役に立たなくなります。
視野を広くもって、基礎からしっかり勉強してください。
失敗を必要以上に恐れないでください。
目標を下げれば成功率は高まりますが、努力して実力を高めるとともに、リスクを必要以上に恐れずに挑戦してください。