イケダ マリア
IKEDA MARIA
経済学部 経済学科 准教授
- 学位
- 博士(経済学)
- 専門分野
- 東南アジアの経済発展、災害復興と地域、移民・社会イノベーション
研究テーマ
東南アジアにおける自然災害の危機管理と地域再生の関係について
高校生に向けた研究内容の紹介
東南アジア、特にフィリピンを対象に、自然災害のリスク管理と復興・開発の関係性を地域経済分析や制度分析を用いて研究しています。
具体的には政府、自治体、市民団体、住民ネットワークなどの役割と連携を明らかにしながら、災害が地域経済やコミュニティにもたらす影響と回復のメカニズムを追究します。
特に、災害現場に目を向け、災害後の持続可能な経済や暮らしの再建に関する問題等を広範な視点で探求しています。
こうした研究をもとに、より実効性のある政策提言や地域開発戦略を目指します。

ゼミナール/研究室のテーマ
アジア諸国の経済発展と持続可能な地域づくり
本ゼミでは、アジアの経済発展を背景に、「持続可能な地域経済」を中心テーマとして学びます。
具体的には、「持続可能な消費と生産」「地域産業と協同組合の役割」「災害リスクと地域開発」などの理解を深めます。
また、留学生を積極的に受け入れ、英語によるディスカッションや英語論文の読解など、国際的な視点やコミュニケーション能力を育む取り組みも行っています。
ゼミ/卒業研究の紹介
本ゼミでは、アジア諸国を対象に、自然災害からの復興過程や、危機的状況における地域経済の再建に関する理論と事例を学びます。
あわせて、地域経済が持続的に成長するための政策や制度、共生社会の街づくりの観点からのアプローチについても探究します。
学生は、各自の関心に基づいて、地域開発、災害復興、協同組合、農業、観光、社会企業、ジェンダー・包摂性などの多様なテーマから卒業研究を進めます。

プロフィール
フィリピン大学経済学部卒後、フィリピン大学経済学部勤務を経て、日本に留学し、京都大学大学院経済学研究科博士課程現代経済学専攻博士号取得しました。大学で印象に残った一冊は、ルソーの『社会契約論』です。読みづらい部分もありましたが、「社会に対する責任」や「自由の限界」、そして「社会貢献への意識的な働きかけ」について学び、市民の力が都市の発展を支えることを深く考えさせられました。読書、旅行、山登り、天体観測、旅行、映画(特にミュージカルとミステリー)が大好きです。
高校生へのメッセージ
私の好きな言葉は「一期一会」です。
皆さんと過ごす大学でのゼミ活動での2年半は、人生で一度しかない大切な時間です。
その時間を一緒に学び、考え、楽しみながら過ごせることを心から楽しみにしています。