広田 茂

HIROTA SHIGERU
経済学部 経済学科 教授
学位
修士(経済学)
専門分野
地域経済学、日本経済論、経済統計

研究テーマ

健康と経済、地域経済

高校生に向けた研究内容の紹介

我が国は超少子高齢社会ですが、直面する諸課題に適切に対応すれば、生きがいのある健康長寿社会とすることもできます。そのためには、医学など健康に関わる生命科学の知見と、経済学をはじめとした社会科学の知見を組み合わせて活用することが不可欠です。社会的存在としての人間のあり方が、生物としての人間をどう規定しているか、その逆はどうかといった課題に、医学研究者とも協力し、データを作りながら取り組んでいます。

ゼミナール/研究室のテーマ

データで地域経済を分析する

世界経済や日本経済を学んだだけでは見えないものがあります。地域経済学は、工業地域と商業地域、人口密集地と過疎地など、地域の特性と経済活動の関係を説明します。

ゼミ/卒業研究の紹介

広田ゼミでは、「データを通して地域経済や社会を見る」ことに取り組みます。基礎的なデータをグラフにするところから始めて、統計地図に表してみたり、最終的にはミクロデータ(個票データ)を使った実証分析まで行います。その過程で、これからの社会における必須スキルであるデータの読み方や作り方(データ・リテラシ)、効率的にデータを処理するプログラミング技術(R若しくはPython)を身につけられるようにします。

プロフィール

旧経済企画庁・内閣府で、30年近くにわたり経済分析、統計作成を中心とした業務に携わった後、2020年度より本学で教育・研究活動を行っています。政策の現場の経験を研究のみならず教育にも活かして、社会に巣立つ皆さんのお役に立てればと思っています。趣味は音楽を聴くこと、映画を観ること、料理をすること、自転車に乗ることなどです。

高校生へのメッセージ

天体を観測するには望遠鏡、微生物を観察するには顕微鏡が要るように、自分たちが生きている社会、そして経済という「得体の知れないもの」を認識するにはそれなりの道具だてが必要です。その道具が経済学であり、分析手法です。新しい道具を使えるようになり、新たな発見をする喜びを、大学時代に存分に味わって欲しいと思います。