岡部 曜子

OKABE YOKO
経営学部 マネジメント学科 教授
学位
博士(国際公共政策学)(大阪大学)
専門分野
組織論、国際経営学

研究テーマ

日本企業の情報化と国際化

高校生に向けた研究内容の紹介

日本企業はかつては、人材や情報といった経営に必要な資源を内部で調達することに重きを置いてきました。しかしIT化やグローバル経済の進展とともに、組織の壁を越えた人材の流動化や情報の有効活用が進んでいます。このような内部資源活用型の経営から外部資源活用型の経営への転換は、日本企業にどのような変化をもたらすのか、従来の強みはどのように生かされるのか、といったことに関心を持ち、国際比較をしながら検討しています。

ゼミナール/研究室のテーマ

グローバル化・IT化と日本的経営の変革

企業における組織コミュニケーションのしくみを調べ、グローバ ル化・IT化に伴う日本企業のコミュニケーションの在りようを検討します。グループワークのほか、学内外の企業コンペにも積極的に参加し、プレゼンテーションなどのコミュニケーション技法も学びます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、企業経営に関するケーススタディや経営者について学ぶテキストをグループワークで研究し、プレゼンすることをメインに行っています。また、学生の自主性を重んじて、毎年、社会の課題解決の一助となるようなプロジェクトの提案をしてもらい、これまでに学内での古着販売や地域の商店街の活性化に取り組んできています。他にはも、学部主催のビデオ制作コンテストへの参加、ゲストスピーカーによる授業、企業見学などを行っています。

プロフィール

大阪で生まれ、大学は東京、大学院はまた関西に戻りました。高校生の時にAFSというプログラムの交換留学生としてアメリカで1年間過ごしました。やはり10代での経験は大きく、社会の事象を国際比較の観点で捉えるようになりました。大学時代は高校生の国際交流を手助けするボランティアの仕事をしていました。卒業後は10年間ほど東京で会議通訳の仕事をしましたが、多くのビジネス交渉の場に立ち会う機会があり、そのことが現在の研究に繋がっています。趣味は料理を作ること北欧のインテリアや建築物を見て歩くことです。

高校生へのメッセージ

10代はものの考え方や価値観を形成する大切な時期ですので、大学では知識の修得に加えて、さまざまな経験を積んでほしいと思います。世界の経済も自然環境も国家間の関係もこれからますます大きく変化していきます。身に着けた知識や経験から学んだこと、生じてきた疑問について、深く検討していくなかで、自分の個性や強みが見つかります。それらを生かして社会に貢献する人になってください。