松下 真也

MATSUSHITA SHINYA
経営学部 マネジメント学科 教授
学位
博士(商学)
専門分野
会計制度論、財務会計論、簿記論

研究テーマ

企業における会計情報システム(簿記システム)と業績の関係

高校生に向けた研究内容の紹介

企業の会計情報システム(簿記システム)の重要性を深く掘り下げる研究をしています。例えば、商品売買取引の記帳方法によって、経営者の意思決定のスピードと質が変わることを明らかにした研究、仕訳データの特性がAIによる機械学習技術を応用した異常取引の検出に役立つことを明らかにした研究があります。これらの研究を通じて、簿記が現代の経済やビジネスにおいても、なお実用的で重要であると考えています。

ゼミナール/研究室のテーマ

会計理論の基礎と応用

財務諸表作成の基礎である簿記や財務会計の理論を学習し、実社会における諸問題を発見し、解決する能力を修得します。具体的には、簿記・会計に関するトピックについて、データ収集の方法、資料のまとめ方、プレゼンテーションの方法およびディスカッションの方法を修得します。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミ生の声(学部のゼミ募集要項より引用):松下ゼミは会計理論について研究を行っています。そして、このゼミではゼミ生が学びたいことを学ぶことができる環境が整っています。実際に私たちは春学期に簿記の学習を行いました。複数のグループに分かれ、ゼミ生同士で教え合うことによってグループ全体で知識を定着させました。現在は関心のある分野ごとに分かれて研究を進めています。また、ゼミは全体的に落ち着いた雰囲気で、簿記や会計の授業が得意な人から苦手な人まで様々です。会計と聞くと難しいイメージを持ったことがある方も多いかと思いますが、ゼミでの学習を通して知識を身に着けることができるため、簿記や会計に少しでも興味がある方は松下ゼミで学ぶことを強くお勧めします。

プロフィール

2014年から2015年にかけて米オレゴン州のポートランド大学で在外研究をした経験があります。その際、受入先の教授から言われた「あなたは3つのことを大切にしなければならない。1つ目は家族、2つ目は仕事、3つ目は社会です。」という言葉が心に残っています。それ以来、家族、仕事、社会、これらと上手く付き合いながら、日々の生活を送るようにしています。

高校生へのメッセージ

兵庫県立神戸商業高校(情報科)出身で、高校生のときから簿記を勉強しています。当時は簿記に対して暗くて古臭いイメージがありました。ですが、研究を進めていくと、800年ほど前に成立した複式簿記というシステムが、今でも経済・経営活動に重要な影響を及ぼしていて、データサイエンスという新たな領域を開拓しつつあることが分かりました。時の試練を経たモノを改めて見直してみると、新しいことが発見できるかもしれません。