研究テーマ
理論指向の実証社会学研究
高校生に向けた研究内容の紹介
理論指向の実証社会学研究は、私たちの日常生活に身近な形で活かされています。例えば、街づくりの国際比較研究は、自分たちの街の特徴を理解し、より住みやすい環境を作るためのヒントを与えてくれます。また、文化資本の研究は、カフェの選び方やファッション、音楽の好みなど、現代人の消費行動やライフスタイルの違いがどのように形成されるのかを明らかにします。この知見は、より魅力的な商業施設づくりや多様な価値観に対応したサービス開発にも活用できます。このように、理論と実践の往復は、私たちの暮らしの質を高める具体的な示唆を与えてくれます。
ゼミナール/研究室のテーマ
ソーシャルリサーチ
さまざまな社会現象を社会的な関係性の中で捉える社会学的なものの見方・考え方を学び、経営学に役立つ視点を身に付けます。このゼミでは結果よりもプロセスを重視し、良い結果を導くためにどういうプロセスを踏めばよいかを自ら考える力を養います。
ゼミ/卒業研究の紹介
私のゼミでは、経営学と社会学の視点を組み合わせながら、データ分析の力を育てています。「なぜこの商品が売れているのか」「どうして若者の消費行動が変化したのか」といった身近な疑問を、実際のデータを使って解明していきます。チームでの調査・分析の成果は、ゼミ研究発表大会で5回も受賞。卒業生とはLINEグループで交流が続き、就職後の経験談や分析スキルの活用法について情報交換しています。複眼的な思考とデータ分析力は、ビジネスの現場でも大きな武器になります。
プロフィール
中国山東省出身で、幼少期は豊かな自然の中で育ちました。また、孔子の故郷でもある土地柄から、書道や水墨画、読書、歴史への関心が深まり、小澤征爾の音楽にも魅了されています。現在は日本で社会調査の研究と教育に携わり、専門社会調査士の資格も取得。休日は寺院での坐禅や散策を楽しみ、日本の伝統文化への理解を深めています。文化と人々の暮らしを探求する研究者として、両国の経験を生かしながら日々精進しています。
高校生へのメッセージ
大学での学びは、みなさんの「なぜ?」を探求する旅のようなものです。社会学は、ファッション、音楽、アートなど、私たちの身近な生活の中にある「なぜ?」を考える学問です。例えば、「なぜある服装が流行するのか」「なぜSNSは人々の行動に影響を与えるのか」といった疑問から、社会の仕組みを理解していきます。知的好奇心旺盛で、自分らしく考え、様々な分野に興味を持つみなさんと一緒に、専門知識と幅広い教養を身につけていきたいと考えています。