石光 裕

ISHIMITSU YU
経営学部 マネジメント学科 教授
学位
博士(経営学)(神戸大学)
専門分野
財務会計、財務諸表分析

研究テーマ

財務情報と投資家行動

高校生に向けた研究内容の紹介

投資家は企業に資金を提供してくれるのですが、その判断を行うための材料を必要としています。それに応えるため、企業は様々な情報を提供しています。財務情報もその一つであり、これには企業の様子を知るための多くの手掛かりが含まれています。私は企業がどのような財務情報を提供しているのか、また投資家がそれら情報をどのように利用しているのかについて研究しています。

企業活動と財務情報-財務情報は「作る」ことも、「読む」ことも大切
情報を読取る力を身につけていく

企業活動の様子をお金の視点から描き出すのが会計の役割。会計というと書き出す技術である「簿記」のイメージが強いですが、書き出された「財務情報」から企業活動の様子を読取ることも大切です。石光ゼミでは財務情報を自ら分析し、企業外部からその活動の実態に迫ります。

Column教授の声

読取った情報を伝える力も社会では求められます

石光 裕 教授

会計の役割は、お金の点から企業活動を記録し、関係する人達に企業の様子について説明することにあります。記録の手段として「簿記」が生まれ発達してきました。会計というと「簿記」だけ勉強すればいいと思いがちですが、そうではありません。理論立てて話をする、分かりやすく図を使うなど、説明する力も重要です。ゼミでは、情報の収集から、分析、プレゼンテー ションまで行ってもらいます。これらの作業を、自らの力でやり遂げる力を身につけて欲しいと思っています。

Column先輩の声

知らなかった「会計」を深く知ることでビジネスの世界が身近になった

経営学科2年次 兵庫 美咲さん

簿記に少し苦手意識を持っていたのですが、会計についてもっと知りたいと考え、このゼミを選びました。財務情報が記されている有価証券報告書を分析し、その企業の様子を読取ることができるようになってくると、会計が面白くなってきました。苦手だった簿記についての理解も深まり、3年次から参加予定の、全国の中高大学生と株式投資のアイデアを競う「日経ストックリーグ」が楽しみです。会計情報を分析し、投資する企業を決めるところからスタートします。

課題解決はグループワークが中心

グループで協力して作業を行うことは、仕事の現場では日常です。アイデアをどのように出し、まとめていくかについて、グループワークを通して修得します。

いま、会社がどのような状況なのかを、見える化するのが「会計」

経営戦略を立てる、CMを流す、人を雇う。会社に代表される組織の運営には、会計の知識が必要です。お金の動きを知ることは、次の行動を起こす際の重要な判断材料となります。

ゲームをつかって、よりわかりやすく、まずは、営業活動の流れを知る

経営戦略を立てる、CMを流す、人を雇う。会社に代表される組織の運営には、会計の知識が必要です。お金の動きを知ることは、次の行動を起こす際の重要な判断材料となります。

ゼミナール/研究室のテーマ

企業行動と財務情報

新製品の開発や CM 制作など、企業が行うさまざまな活動にはお金が必要です。そのため、どうやってお金を集め、どのように使うかをはっきりさせておかなければなりません。このゼミでは、お金についての情報が書かれている書類を手がかりに、企業経営の姿に迫ります。

ゼミ/卒業研究の紹介

私のゼミでは財務情報を“作る”ことではなく、“読む”ことに重点をおいています。会計というと情報をつくる技術である簿記を思い浮かべる方が多いと思います。情報をつくるプロセスも重要なのですが、作成されたものから実態を読み解くという作業も大切です。またゼミではグループワーク合宿を通じて、チームで仕事をするということについても体験し、考えてもらいたいと思います。

プロフィール

高校生まで広島で過ごし、大学生になって京都に来て以来、関西に住んでいます。いろいろな場所に行き、そこを実際に歩くことを楽しみにしています。歩きならではのゆっくりなペースからは様々な気づきがあって、車や鉄道、飛行機による移動(これらももちろん面白い)とはまた違った良さがあります。

高校生へのメッセージ

なかなか気が付かないのですが、実は学生の間は自由に使える時間がとても多いです。面白そうだなと思うことがあれば、まずは少しでいいので実際にやってみてください。時間がかかったり、完璧にできなかったとしても、知らず知らずのうちにあなたの力となっていきます。