内定者インタビュー

先輩たちに聞く!大学4年間の成長ストーリー

東和薬品株式会社

失敗の日々を救う「コミュニケーション」を育む環境
「コミュニケーション」の真価を実感する学びの中で。

京都産業大学はキャンパスの居心地が良くて、一度大学に来ると授業がなくても夕方までなんとなくずっと居ました。周りの友人も同じでその間、皆と勉強したり、他愛のない話をしました。
ある時、友人に得意な科目を教えていると、改めて自分で特に勉強しなくてもテストの成績が良いことに気がつきました。「目の前の相手にわかってもらおう」と思って考えを整理すると、まず全体像を簡単に要約してから、具体的な内容を個別に話していく形になる。人とのコミュニケーションがそのまま勉強になると気づいたことが、自分にとっては大きなターニングポイントでした。
生命科学の研究はとにかく失敗の連続です。器材を準備し、細胞を増殖させ、経過を見てと、一つの実験に2、3日間かけるのは当たり前。それも簡単に失敗して「あの数日間は何だったのか」と途方に暮れます。そんな失敗のリスクと隣り合わせの学びの中で、重要になるのもまたコミュニケーションです。
実験の計画の際には先生と方向性を確認する、自分の考えやイメージを口に出す、研究室内で進捗状況を話し合う。コミュニケーションの質が上がると、成功の確率は大きく上がります。京都産業大学がワンキャンパスであり、学生同士や先生とのコミュニケーションが円滑に取れる環境だったことが、自分にとっては想像以上に成長のきっかけになったと感じています。
卒業後は製薬会社の医薬情報担当者として、医師や薬剤師の方々に薬の情報を届ける仕事に就きます。学部で得た生命科学の基礎と最先端の学び、そして失敗を繰り返しながら獲得したコミュニケーションの力を生かし、医療の現場を駆け回りたいと思っています。
 

総合生命科学部 生命システム学科 4年次
茂山 将市さん

※掲載内容は取材当時のものです。

UHA味覚糖 株式会社

何度失敗しても、諦めない。
研究で鍛えた“タフな精神”を生かす道。

未知の世界を知る面白さ。それが生命科学の魅力です。なぜ風邪をひくのか、ウイルスにどう対抗するのか、ガンとはどんな病気なのかなど、自分の体のことさえ知らないことが数多くあり、知るたびに魅了され続けた4年間でした。
特に興味深かったのが免疫学です。3年次から免疫学関連の研究室に入って、ガンの転移を抑制するメカニズムについて調べています。研究の目的は、免疫を抑制するPD-1やPD-L1と同類の分子を探すことです。私の研究対象はTI M-3という抗体で、「TIM-3とSIGLEC-10の結合を防げば転移が止まる」という仮説を立て、白血病の細胞を培養して試薬を加え、発現量の増減を見るといった実験をしていました。でも失敗の連続で、そのたびに原因を考え、手順や方法を見直しました。
4年次になっても毎日のように大学へ通い、それでも結果が出ないときは投げ出したくなることもありました。でも、毎朝5時起きの私のために弁当を作ってくれる母や、苦労を共にする友人の存在に励まされ、決して諦めずにトライし続けることが成果を生む一番の近道なのだと実感しました。
内定先は品質管理に力を入れる菓子メーカーです。
商品を多くの人に届けるためにも、品質の妥協は絶対にできません。研究室で学んだ試行錯誤の大切さは、品質管理にも通じます。培われた“諦めない精神”が私の支えになると信じています。

総合生命科学部 生命システム学科 4年次
山口 智子さん

※掲載内容は取材当時のものです。

山崎製パン株式会社

研究を通して学んだ丁寧さを武器においしくて、安全なパンを作りたい。

小学生の頃、親に連れられて地元の大学のオープンキャンパスに遊びに行ったことがありました。ちょうど植物に関わる研究室で子供向けの研究体験のプログラムをやっていて。大学ではただ座って勉強するだけじゃなく、生き物を扱うところならこんなに面白い実験がいっぱいできるんだと知っ て、この学部へ進むきっかけになりました。
私は雄性不稔個体という、花粉をつくらない植物の研究をしています。原因となる遺伝子を調べる実験は、まず植物を育てるところから始まり、そこで摘んだ葉を丁寧にすりつぶし、薬品を用いてDNAを採取する。その過程で異物が入らないよう、試薬の量を間違えないように心掛けたりします。ただ、命を扱う実験は繊細です。どれだけ緻密に進めても失敗することがある。時にはその場に崩れ落ちそうになりますが、思い切り落ち込んだ後は、どの過程に不備があったか順を追って考えて、次はさらに注意項目を増やして実験に臨みます。そんなふうに失敗の経験と丁寧さをちょっとずつ積み上げて成功率を上げていく。この感覚が好きでした。
春からは山崎製パン株式会社の生産課に勤務します。パンの製造工程は日々厳しくチェックされていて、現場で行われているのは、それこそ丁寧な試行錯誤の積み重ねです。
多くの人が口にするパンのおいしさや安全性に、学部で培った知識や技術で少しでも貢献できればと思っています。

総合生命科学部 生命資源環境学科 4年次
北野 史織さん

※掲載内容は取材当時のものです。

京都府教育委員会(中学校教諭)

この学部で学んだ多様な価値観、学びの面白さを伝える教師を目指す。

ずっと自分の将来のことで迷っていました。もともと教師の家系だったので、教育大学を目指す道も考えましたが、選択肢を広げたいと思い、京都産業大学に進学しました。
この学部に来て驚いたのは、とにかく周りが個性豊かだったこと。基本的に少人数体制なので、人との関わりが深かったせいもありますが、将来像一つでも教職を目指す、企業に就職する、大学院に行く友人もいる。丁寧な指導をしてくれる先生がいる一方で、ひとまず好きにやってみろと背中を押してくれる先生がいる。勉強も生命科学の基本から、自分の専門になった遺伝子の分野まで広く深く学べました。
学部全体が開かれているというか、企業の方との研究も盛んで、世界的に有名な先生も普通に学内を歩いている。4年間でさまざまな刺激を受けて知識や体験の「引き出し」が一気に増えた感覚があります。そんな世界の広さ、人の多様さ、勉強の面白さを知ったからこそ、「やっぱり自分はそれらを伝える教師になりたい」と改めて思いました。
志望した京都府の教員職は難関といわれ、一度では受からないだろうと覚悟していました。それでも面接で何を聞かれても、今まで学部で学んだ「引き出し」をどんどん開けるだけで話は尽きず、無事に採用通知を頂くことができました。
高校の頃に迷ってよかった。最後まで欲張ってこの学部で選択肢を広げたからこそ、“いま”にたどり着けたと思います。

総合生命科学部 生命資源環境学科 4年次
櫻井 洋輔さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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