導入科目 先輩の学び
「法律の使い方」を染み込ませていく
ちょっとしたコツを、体系的に
1年次は誰もが法律の初心者です。また、高校までの受験勉強と大学での学びは、似ているところもあれば違うところもある。そんな中、ベースとなる基礎知識と法律の学び方を最短距離で身に付けられるのが、法学部の導入科目なのだと思います。
たとえば、発表の仕方やレポートの書き方、ディベートのルール、六法全書の引き方など、いずれもちょっとしたコツや慣れが必要。それを体系的に教えてくれる授業が、少人数制の「プレップセミナー」や「ファンダメンタルセミナー」です。
実践で体に染み込ませていく
私が1年次のときには、グループワークで都道府県ごとのゴミの捨て方の条例を調査しました。罰則が厳しいほどゴミのポイ捨ては増えるのか、減るのか。1つの事例でも2~3人で話し合えば、意外な視点や意見が出て深い議論に発展する。その繰り返しの中で法律の使い方や伝え方を学びました。
法律は基本の知識さえ覚えたら、あとはどう活用するかが学びの主軸となります。「分かりやすく話す」「論理的に伝える」。言葉にすれば簡単ですが、それを実践によって自分の体に染み込ませていく。導入科目におけるグループワークやディスカッションは、まさにそのためのトレーニングなのだと実感しています。
法律学科 2年次
亀山 宏樹さん
※掲載内容は取材当時のものです。
「法政策の本質」を実践で学ぶ
誰もが気付かずに使っているもの
そもそも法律とは、法政策とは、どのようなものなのか? そんな疑問について考察する「法律学入門」や「民法概論」といった法律の大枠をつかむ学びが充実しています。
民法であれば、たとえばコンビニに入ったとき、客が店員に商品を渡せば購入の意思表示であり、店員がレジに金額を入力することが契約成立のプロセスになっています。こんなふうに法律は、目に見えないレベルで私たちの日常に溶け込んでいるものだと改めて実感できました。
学科の学びの登竜門
また1年次の秋学期に受講する「法政策基礎リサーチ」では、身近な京都産業大学のこまりごと(コロナ禍で対面授業を行う方法、シャトルバスの混雑の回避など)をテーマにどんなルールが適切かを議論し、政策立案を行います。誰もが納得するために必要なのは、数字で示す根拠なのか、罰則の厳しさなのか。実際にルールを作るなかで、法政策の本質に迫りました。
座学で得た知識を実践の場で使うには、何が必要で何が足りないのかを認識する。あるいは法政策に関わる大まかな知識と、今の自分たちに足りないものが何かを認識する。そうした学科の学びの登竜門となるのが、導入科目だと思います。
法政策学科 2年次
渡邉 優華さん
※掲載内容は取材当時のものです。