先輩の学び(法律学科)

先輩の学び

刑法を学び、自分の殻を破った。

高校時代に見たドラマで法律に興味を持ち、法律学科を選びました。もともと自分の意見を言うのが苦手でしたが、刑法を学ぶ中で自分に自信を持てるようになり「検察事務官になる」という夢もできました。
刑法に関心を持ったきっかけは、1年次秋学期に受講した「刑法総論」です。刑法の基本的な理論や判例を下に、どのような犯罪が処罰の対象になるかについて学びました。例えば、川で溺れている子どもを、たまたま通りがかった大人が助けずに通り過ぎた場合、当然に刑法上の責任を問われるわけではありません。その理由は、その大人が子供の保護責任者に該当しない等の理由からです。私はこの授業を通じて、私的な感情や価値観にとらわれず、法律に基づいて判断する力、論理的思考力を養うことができました。
もう1つ印象深いのが刑法討論会です。「医者が患者に無断で臓器摘出を行い、それを知った患者が暴れて死亡した場合、医療行為と死亡に因果関係はあるか」というテーマの下、刑法を専門とする3つのゼミと課外活動団体(司法研究会)の計4チームでディベートを行いました。自分の発言に説得力を持たせるには、自信を持って話すことが大切であると実感。何度も質疑応答に臨むうちに、自分でも成長を感じるほど堂々と受け答えできるようになっていました。今後もこの自信を糧に自分の力を磨き、必ず夢を叶えたいと思います。

法律学科 3年次
豊福 乃碧さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

客観視する力“リーガルマインド”を自分のものに。

民法、刑法、憲法、商法……あらゆる法律を幅広く学べるのが法律学科です。なかでも私が選択した「法律総合コース」は、2年次まで幅広い分野の学習に打ち込み、3年次から自分の興味のある分野に絞っていくのが特徴です。最初の2年でさまざまな分野を学ぶというのは、専門性に欠けるように思うかもしれませんが、その本質はリーガルマインドを養うことにあります。

リーガルマインドとは法的思考能力のこと。つまり、もめごとがあった時に法的な視点から客観的に物事を判断する力のことです。
人間はどうしても物事を主観的に捉えがちです。自分が思う正しさを優先するし、自分に有利な方向に物事を考える。しかし、主観だけに頼っていては、どんどん視野が狭まってしまいます。一方的に相手が悪い状況でも、相手の立場や裁判所の見方など視点を変えて物事を分析することが大切です。社会のルールに照らし合わせながら物事の良し悪しを判断することで、「なぜ悪いのか」筋道を立てて論理的に説明できるようになります。

1つのことを深く掘り下げることも大切ですが、リーガルマインドを養うためには幅広い知識が必要不可欠。広い分野のさまざまな視点から考えることで、1つの真実を導き出せるということもあります。そういった意味でも、この学科は贅沢なほど学びにあふれた環境だと思います。

法律学科 3年次
中村 健人さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

人の痛みに“論理で”寄り添いたい。

大学生になって初めて法律に触れ、最初は難解な条文や言いまわしに苦戦しながらもなんとか慣れてきた今、改めて感じるのは「法律を扱う上で本当に大切なのは論理だ」ということです。
裁判や民事調停などの際にも、法律で解決する以上、誰もが「その通りだ」と思う展開や結論が重要です。

そういう意味では、法律を学ぶことのメリットは(もちろん社会に出てからも法律の知識は役立つと思いますが)なによりも思考のパズルを組み立てることに長けていくことです。
それによって難しい話を分かりやすく伝える、人を安心させたり、納得してもらえるコミュニケーションができるようになります。

私は今の大学・学部が第一希望ではありませんでしたが、手厚いフォローをしてくださる教職員の方々に助けていただいたり、物事を明快にできる刑法の面白さや、自分の思考がクリアになっていくような法学の学びに触れ、「ここでなら成長できる」と感じました。
法律というのは、突き詰めれば諍(いさか)いを解決する先人の知恵です。社会の営みの中では、過失にせよ故意にせよ、傷つく人がでてきます。その傷の痛みに感情だけではなく、論理的に寄り添うのが法律を学ぶ醍醐味です。
将来は国家公務員になって、法務省で働くことを目指していますが、いつか傷つけられた人たちが私の目の前に現れた時に知識と言葉を尽くして、相手を安心させられる力をつけたい。人を守るための道具として、法律を使えるようになるのが目標です。

法律学科 2年次
布施 杏奈さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

法律は、知れば知るほど面白い。

法律って難しい。1年次の春学期に必修だった「刑法概論」や「民法概論」などの授業を受けていた頃は、何度も挫折しそうになりました。六法全書に書かれた内容は難解で、そもそもなんでこんなに複雑なんだろうって。 でも、コツコツと勉強を積み重ねて社会との接点が見えてくるようになると、だんだん法律を学ぶことが面白くなってきたんです。ニュースを見ていても、世間で起きている事件と法律がどう結び付くのか分かってきたり、最初はレポートのために通っていた裁判所へも自分から興味を持って足を運んだり。政治でも犯罪でも、とにかく世の中の動きに関心を持つようになりました。2年次以降は会社法のゼミに入り、「商法概論」「企業組織法」といったゼミに関連する授業を中心に履修。会社の株や設立について法の観点から学ぶのですが、未知の世界が目の前にどんどん広がっていくような、新鮮な面白さがありました。法律はみんなが平等に生きられるよう、誰もが納得できる形であるべきです。それが分かると法律が複雑につくられている背景も理解できます。一見とっつきにくいけれど、社会で誠実に暮らす人に対して優しい面もある。法律に少しでも興味があれば、得るものがとても多い学部だと思います。

法律学科 3年次
五十嵐 かりんさん

※掲載内容は取材当時のものです。

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