学部長メッセージ

法学を学び、あなたの人生を豊かにし、社会の基礎を支える人となろう

現代社会は、多様な課題に直面しています。少子高齢化、子どもの貧困、ジェンダー平等、気候変動、国際紛争など、これらの問題は複雑な原因が絡み合い、簡単には解決することができません。
これらを克服するためには、客観的な視点で物事を捉え、論理的に分析し、異なる視点からの意見を理解することが求められます。相手を論破するのではなく、対話を通じて粘り強く問題に取り組むことが、複雑な問題解決への道を開きます。全体を俯瞰し、バランスの取れた建設的な意見を形成することで、最適な解決策を見出すことが可能となります。このようなスキルは「問題解決能力」として、社会やビジネスの場で求められる力のひとつです。

そして、この問題解決能力は、法学の学びから得られる「リーガル・マインド」と密接に関連しています。リーガル・マインドとは、法律知識に加え、法に基づいた論理的思考力、要点を把握し、多くの人を納得させる解決策を導き出す力を指します。これは、社会をより良いものに変えていく大きな原動力であり、皆さん自身の社会の見方を変え、人生を豊かにすることに繋がるでしょう。

京都産業大学法学部では、法学、政治学、政策学を総合的に学び、問題解決能力とリーガル・マインドを養うことを目指しています。各分野を広範に学びつつ、皆さんの関心に応じて深く掘り下げることができるよう、法律学科には法律総合、社会安全、政治・国際の3コース、法政策学科には地域公共コースを設けています。また、特定のキャリアパスに合わせた4つのプログラム(法律特進・公務特進・司法外国語・知財エキスパート)を提供し、皆さんの将来への希望をサポートしています。
学びは協働のプロセスです。私たちは、学生同士が互いに学び合い、刺激し合える環境が重要だと考え、スチューデント・アシスタント(SA)、履修相談室の学生アドバイザー、異学年が集う演習や公務研究会など、コミュニティの形成に力を注いでいます。

京都産業大学法学部での学びを通じて、皆さんが社会の基盤を支え、豊かな人生を歩むことを願っています。神山の地で、皆さんと共に学び、成長する日々を楽しみにしています。

2024年 法学部長 高畠 淳子

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