ゼミナールとは

法律を「知る」から「使う」「体験する」へ。
2年次生 ゼミ履修率 90%

ゼミナール

ゼミ(Seminar)とは、「少人数で学ぶ演習」を指します。講義が「物事の理屈や筋道を説明する」という意味であるのに対して、ゼミ(演習)では「自分でやってみる中で学びを深める」という意味で、特定の専門のテーマについて主体的に研究・発表します。

学生時代に勉強で一番頑張ったことといえるのもゼミ活動であることが一般的です。本学法学部では2年次生から履修することができ、2年次生の約90%が履修している主要科目でもあります。ゼミ担当教員によって2年次生と3年次生が同じクラスである場合や、2年次生と4年次生が同じクラスである場合もあり、先輩学生から多くのことを学ぶことできます。
先輩の学び

ゼミは「視野を広げる楽しさに満ちた場所」。

グループワークや発表を通じて、多様な価値観に触れられる。ゼミは、視野を広げる楽しさに満ちています。
専攻テーマは「裁判外紛争処理」。学びの趣旨は、裁判を行わず、紛争を解決する手法の修得です。例えば「アンガーマネジメント」が主題の回では、激怒するドラえもんに対してのび太くんはどう問題解決するかという仮定のもと、感情的な相手との紛争解決方法を皆で検討しました。お互いが冷静に相互利益の契約を結ぶには、いかに相手の怒りを抑え、どのような法律を活用するのが有効か。全員で熟考と議論を重ねる中で、さまざまな手立てや法律知識を身に付けます。円滑な意思疎通の手法を学ぶためにこのゼミを選んだ私にとって、こうしたコミュニケーションの大切さを「裁判外紛争処理」という切り口から理解できたことは、意義深い経験でした。信頼関係は、相手の立場を想像し、お互いが納得できる終着点を探る過程で築かれるのだと再認識しました。
自分と異なる考えや反対意見が出た時は、なぜそう考えたのかを必ず聞く。これは私が常に心がけている姿勢です。そうすると自分では思いもよらなかった視点が得られ、面白いぐらいに視野が広がっていくのです。活発に意見を交わせる仲間と出会えたのも大きな財産でした。「そうなんだ!」という気付きが成長につながっていく楽しさは、ゼミだから味わえる醍醐味です。

法政策学科 4年次
力武 大悠さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

ゼミは知識をアウトプットできる場です。

大学でインプットした知識を、実際の社会を相手に「使ってみた」ができるのがゼミです。法政策学科で学ぶのは、新たな法律を立案して社会をより豊かにしていく方法。それを本当の意味で理解するには、実践するほかありません。

公共政策を幅広く学ぶゼミのなかで、私が軸にしたのは食品ロス問題について。京都を拠点にフードバンクを展開するNPO法人を訪れ、フィールドリサーチを行いました。「フードバンク」とは、家庭や企業から寄贈された食品を生活困窮者や福祉施設に届ける仕組み。その取り組みの一環として、私たち学生も「子ども食堂」の運営に携わりました。本来、廃棄されるはずだった食品が生かされるだけでなく、地域のコミュニティを形成する場も提供できる。この“幸せの連鎖”をヒントに、地方都市の再生も視野に入れた政策を立案。学内外の政策立案コンテストでの発表に向けてまとめていきました。

法律というフィルターを通して社会を見渡せば、表面的には見えなかった問題や意外なつながりに気付きます。この視点を持って物事を考察できるようになったのは大きな収穫の1つ。社会に出る前に自分をレベルアップする場としても、ゼミは最適な環境だと思います。

法政策学科 4年次
谷山 剣心さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

ゼミは「学びの全てをぶつける場」です。

ゼミは講義で得た知識を総動員する学びです。身に付けてきた法律や理論を実際に使って、いかに社会問題の解決に挑むか。特に法学部のゼミは行政との関わりが深く、研究テーマによっては警察や県庁を訪問することも珍しくありません。
実際に私も「交通安全政策」の研究に取り組む中で、京都府警が主催するコンペティションに参加しました。高齢者運転に関する事故の防止や、横断歩道での一時停止率を上げる方法を政策として提案するというものです。政策を実施するためにどんな法律が適切か、現役の警察官ならどう考えて行動するか。法律をリアルな現場に照らし合わせて「知識を体験」すると、「ああ、そういうことだったのか!」とうなるような感覚を味わえます。

法律は現場で使って初めて1つの答えを得られるもの。ゼミでは教授が現場とのあらゆるコネクションを用意して、積極的に法律を使うステージへ送り出してくれます。つまり法律を使うチャンスがいつも目の前にある。私にとってゼミは「学びの全てをぶつける場」です。

法律学科 4年次
林 航輔さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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