学部長メッセージ

情報理工学部長
新實 治男

コンピュータやネットワーク技術の目覚しい発展に伴い、それらが社会のインフラとして、不可欠なものとなっていることに、もはや誰も異を唱えないでしょう。パソコンやスマホの性能向上はもとより、身の回りのあらゆる家庭電化製品にはコンピュータが組み込まれていますし、その機能を活かした、これまでには無かったような新しい家電製品も登場してきています。また、インターネットを利用したショッピングやチケット予約、音楽や動画の配信、SNSによる新たなコミュニケーション、さらには各種ソフトウェア機能のクラウド化など、様々な方面で情報関連技術の応用が広がり、今後もさらに新しい応用が広がっていくと考えられます。このように発展し続けるIT社会の未来を担い・支えていくためには、コンピュータや情報関連技術の基礎知識をしっかりと身につけ、急速に進展する情報関連分野に対応できる専門知識と技術、そして応用力を備えた人材を育成することが求められています。このような社会的ニーズに応えるために、本学では平成20年4月にコンピュータ理工学部を設置しました。しかし、その後10年を経過し、情報関連技術も大きく進化しましたし、それに伴って社会のニーズも変化してきています。これらのことに対応するために、平成30年4月にコンピュータ理工学部を基礎として、学部の改組改編を行い、新たに情報理工学部を設置しました。

本学部では、前身の学部にあった3つの学科を発展的に解消し、それに代わって、10の履修コースを設定しました。詳細は、本学の Web-site や広報用の冊子などをご覧戴きたいと思いますが、情報学をベースに、電気電子工学・数理科学・脳(神経)科学・デザイン学を融合した体系的なカリキュラムを構築しています。学生諸君らは、このうちの1つのコースを「選択」することになりますが、複数のコースを履修することも可能ですので、自身の希望(志望)にあわせて、1つの分野で専門性を追求するもよし、複数の分野で幅広い知識を身につけることも可能です。

これら10のコースは、相互に深く関連もしていますし、いずれのコースにも必要な基礎的な学習(数学やプログラミング、コンピュータの基礎など)については、入学直後(の1年次春学期)から必修科目として提供しています。1年次の春学期から秋学期に進む時点で、10のコースのうちのどのコースを「選択」するかを決めてもらいますが、専門的な学習を進めていく上で、将来の進路の希望に変化があった場合などには、選択コースを変更することも可能にしています。専門科目の履修については、コース選択に関わる「制限」のようなものは特にありませんので、各自の興味に合わせて、他コースの分野や境界分野の勉強もスムーズに行うことができます。

情報関連の分野は進歩が速いため、ハウツー(How to)的な知識はすぐに「古く」なってしまいますし、新たな技術・概念がどんどん出現してきます。進歩し続けるIT社会を支え、将来にわたって活躍し続けるためには、情報関連の基礎をしっかりと身につけたうえで、応用力を磨き、新しい分野に挑戦していくことが重要です。座学で学んだ知識をしっかりと自分のものにするために、本学部では、プログラミング科目や実験・演習科目を充実させています。豊富なプログラミング科目を通して、基礎から高水準なプログラミングスキルまでを学べます。また、実験・演習科目を通して、実際の機器に触れて操作したり、実物のハードウェアやソフトウェアを作成したりすることで、講義で学んだ知識や概念を実体験として身につけていくことができます。卒業研究は、教員1人につき学生6人程度の少人数教育を行っており、1年半にわたり、きめ細やかな研究指導を行います。より深い専門分野の新しい研究に主体的に取り組み、個性を発揮して問題を解決していくことにより、それまでに学習した知識の応用力や適応力を育み、新しい課題に積極的に挑戦する能力を養います。さらに、より高度な専門知識と技術を身につけて、専門性の高い職種に就けるようにするために、本学部の大学院である先端情報学研究科へ進学する道もあります。特に成績が優秀な人に対しては、学部を3年半で早期卒業して大学院に進学し、1年半で修士課程を修了することができる独自の制度(本学では、当学部のみ!)を設けています。

このようなカリキュラムを通して、ITの新時代を担う高度な専門能力を身につけた人材を育成するとともに、情報技術が可能にする人類の夢と未来に向かって挑戦していく人材を育成したいと考えています。

PAGE TOP