学部長メッセージ

情報科学の確かな基礎の上に、最先端のIT分野を自由に組み合わせて、
新しい可能性を無限にうみだす ~ 実現するのはあなたです

情報理工学部長  奥田 次郎

SNSを発端とするソーシャルメディアの爆発的な普及や、生成AIの日常への急激な浸透など、私たちを取り巻くITの世界は、変化のスピードがとても速く、想像もしていなかったような新しい方向に日々裾野を広げます。このような流動的な技術分野に対して、時代のニーズや環境の変化に遅れることなく、柔軟かつ確かな学問・研究の場を提供するためにはどのようにすれば良いでしょうか。その1つの解として、私たち情報理工学部は、先端的な情報科学と理工学の基盤を成す分野をカバーする10のコースを設定して、これらを自由に組み合わせて学ぶことのできる仕組みを用意しました。学生はコースに配属されるのではなく、自身が学びたいコースを入学後に自ら選択して、コースの内容に沿った学びを進めてゆきます。それも、1つだけではありません。2つや3つのコースを同時に選択して、自分の将来の方向性や分野を自身の考えで自由にコーディネートして試すことができます。設定しているコースは、コンピュータ基盤設計やネットワークシステムのような伝統的なコンピュータサイエンスの分野を初めとして、デジタルファブリケーションや脳科学、情報セキュリティのような、他の大学ではあまり学べない特色あるコースまで、多岐に渡ります。AIを初めとするデータサイエンスやIoT、VR / ARのような、注目度の高い分野を理論から応用まで体系立てて学ぶコースも充実しています。デザイン学や人の感性について、豊かに学ぶこともできます。これらを組み合わせて新しく何をうみだせるか、考えただけでワクワクしませんか。

ただ新しいだけではありません。京都産業大学は、1965年の開学当初から国内でもいち早くコンピュータ教育を開始し、1971年に計算機科学科を設置しました。その後、いくつかの改革を経て、2018年に現在の情報理工学部に発展させました。京都産業大学情報理工学部は、情報分野の専門的教育と研究において、日本でも屈指の伝統を有する確かな基礎の上に立っています。世の中に出て真に役立つ実力、高度なプログラミング能力や実装力、応用力を、私たちは重視しています。卒業生は、情報通信業を中心として、多彩な業種・業界に進み、実力を認められながら幅広く活躍しています。京都産業大学の大学院先端情報学研究科を初めとして、他大学院を含む情報系の優れた大学院に進学して、自身の研究とキャリアを高める人もたくさんいます。

高等学校では、教科「情報」が必履修化され、高校生全員が必ず学ぶ時代となりました。プログラミングの授業は、小学校・中学校でも行われる世の中です。「情報」を学ぶ必要性は、社会から認識され、その期待はますます高まっています。このような流れに先んじて、私たちは、情報の技能や思考力に特化した総合型選抜入試(AO入試)も早くから実施してきました。自作のソフトウェア作品やハードウェア・電子工作製作物を提出してもらって評価する作品型の入試は20年以上前から、情報科目の知識と思考力を確かめて合否判定を行う筆記試験型は2017年度入試から行っています。この筆記試験型を発展させて今後は、一般選抜入試において、学部独自の情報科目の筆記試験をより幅広くスタートさせます。「情報」の素養で大学に入学し、専門的な場で自身の実力を高めたい、そう考える方を是非迎えたいと教員一同願っています。

伝統に裏付けられた確かな基礎をもとに、自由な発想でアイデアを組み合わせて、次の時代の新しいIT応用社会を一緒に創り出してみたい、そんな皆さんの入学を心よりお待ちしています。

情報理工学部長
奥田 次郎

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