北澤 義之ゼミ

北澤 義之ゼミ

テーマ グローバル社会における民族・エスニック問題

キーワード:多元化する社会を受け止め、対応を検討する。

現代の国際社会のもとになっているのが、近独立主権国家です。これは国際社会が発展するうえで重要な役割を果たしてきました。しかし、現代の世界はグローバル化がすすむことで、一体性を強め、脱国家的な主体(NGO、多国籍企業、国際組織など)が影響力を強めています。また脱国家的な目標や価値(環境問題や人権を重視する共通の認識)が生まれ影響力を拡大していることももう一つの特徴です。それでは、国家の存在や国民の存在は低下し、消滅しているでしょうか?実際には、国家やそれを支える国民、民族といったアイデンティティ(一体感)はグローバル化の進展にもかかわらず個々人のアイデンティティの中で影響力を失わず、そのよりどころとなっています。現代社会は人の移動に伴って国家や国民といった旧来の意識が強調されることにもつながっています。それは難民問題や移民問題と結びつくと、排他的な面を持つこともあります。しかし、その一方で互いの文化を尊重しなければならないという多文化主義も広がりつつあります。そのような、現代におけるナショナリズムやエスニック問題の実態や課題をテーマとした論文を書いたり、毎週世界で起きている重要なニュースについて紹介しあって議論することで、思考力や議論する力を身に着けてることがこのゼミの目標です。

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