先輩の学び(留学プログラム)
ベルギー留学でビジネス感覚と高い英語力を養成
海外留学:トマス・モア応用科学大学(ベルギー)
3年次に挑戦した長期留学で、日本人にとってメジャーとは言い難いベルギーを選びました。日本人が少ない環境にあえて身を置くことで、より自分の語学力を試せると思ったからです。留学先のトマス・モア応用科学大学では、国際マーケティングやマーケティングプラン作成など、国際ビジネスを学びました。取り組んだ課題の中でも印象的だったのが「ローカル企業の海外戦略」です。どのように現地のニーズを踏まえれば海外進出を成功させられるか、さまざまな国籍の学生たちと議論や発表を行いました。私が提案したのは、日本人にとってなじみの深いおつまみである、柿の種をヨーロッパに売り出すこと。ベルギーの隣国フランスには、ディナー前にお酒とおつまみを楽しむ「アペロ」という食習慣があるのだとか。私はこの文化に着目し、アペロのおつまみとして柿の種をPRする、というプレゼンテーションを行いました。先生やクラスメイトからは好評で「私も食べてみたい!」と声をかけてくれた学生もいました。
半年間の留学を通じて英語力が向上したのはもとより、食品業界で働きたいという夢も確固たるものになりました。知り合いもいない、世界各地から留学生が集まる環境で自分の力を発揮し、成功体験を得られたことは大きな自信につながりました。今後いかなる困難があっても、この留学経験が私を支えてくれるはずです。
英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 4年次
巣内 奈都美さん
※掲載内容は取材当時のものです。
最高の教育環境に身を置き英語力・学修意欲の向上を実感
海外留学:ユヴァスキュラ大学(フィンランド)
私の留学先は、フィンランドのユヴァスキュラ大学。実際に訪れて実感しましたが、フィンランドは、英語のスキルアップにぴったりの国です。1番の理由は、世界的高水準を誇る教育環境。特に現地学生の英語力は高く、フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですが、まるで母語のように流暢に英語を話します。また、学びに貪欲な人が多いことにも驚きました。社会経験を積む中で学びたい分野が見つかった人や、キャリアに必要な知識を得たい人など、意欲さえあれば、誰もが等しく高水準の教育を受けられるこの環境こそが世界トップといわれる理由だと感じました。周囲の向学心に刺激を受け、私も学修意欲がアップ。特に興味を惹かれたのは、他者との対立関係を考える社会科学の授業です。昔からあった国家間の対立に加え、グローバル化が加速する現代は、移民の流入で民族間や宗教間の対立も発生します。1つの場所に多彩なバックボーンを持つ人が集まると、誰もが他者を意識するようになり、自分と違うところを見つけて相手を排除する気持ちが生まれる。島国で暮らす私たち日本人には想像し難い、そんな人間心理に深く共感できたのも、たくさんの留学生と交流し、陸続きの近隣諸国の多民族の方々と触れ合ったからだと自負しています。
このような貴重な経験ができたのも大学の留学支援体制が整っていたから。国際交流センターでは留学への不安を相談したり、留学先の国や大学に関する情報を教えてもらったり、留学手続きも手厚くサポートしてもらえました。留学先の授業料が免除される交換留学制度により経済的な負担が軽減されたおかげで、安心して留学に臨めました。
皆さんも大学の支援制度を活用して、グローバルな世界を目一杯体感してください。
英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 4年次
公文 芽紅さん
※掲載内容は取材当時のものです。
現地での経験から自分の世界が大きく広がりました。
海外実習・留学:シエナ外国人大学(イタリア)
シエナ外国人大学への海外実習は、私にとって初めての海外渡航でした。大学の雰囲気や美しい街並み、挨拶を交わす人々、いきいきと仕事をする店員さんなど、目に映るもの全てが新鮮で、自分の世界が一気に広がったように思えました。その中でも現地学生とのコミュニケーションはとても楽しく、交流を深めていくうちに、休日も一緒に過ごすほど仲良くなり、”生きたイタリア語”や異文化にたくさん触れることができる機会になりました。中でも一番の思い出は、一般公開されていないシエナの博物館で現地の方から学んだシエナの伝統祭「パリオ」。シエナ内の17地区が参加する町内対抗の競馬イベントで、観衆は自分の街(チーム)を驚くほど熱狂的に応援します。地元愛の強さにただただ圧倒され、この祭りの話をきっかけに、イタリアの地域の特色や国民性についても深く知りたいと思うようになりました。実際に現地を訪れることで、もともとは言語への関心であったイタリアという国に対して、文化的事象にも興味を持ち始めたことは、私の中でとても大きな変化であり、新しい自分の発見でもありました。数カ月後には再びシエナへの長期留学を予定。帰国する4年次の春学期末頃は、一般的には就職活動をする時期です。大切な就職活動を延期してでも再び訪れたいと熱望するほどのめり込むとは、入学当初の私からは想像もできませんでした。それほどまでに私を突き動かすのは「イタリアの文化を生で学びたい」「イタリア語を完璧に習得したい」という思い。それを確かなものにしてくれた海外実習は、まさに私にとって大きな転機でした。次はどんな新たな出会いが待っているのか、どんな自分を見つけられるのか。今からワクワクしています。
ヨーロッパ言語学科 イタリア語専攻 3年次
東地 秀斗さん
※掲載内容は取材当時のものです。
滞在中のトラブルで強くなった
海外実習・留学:ラ・リオハ大学(スペイン)
この秋から、スペインのラ・リオハ大学に1年間留学します。
1年次の終わりに行った海外実習も、同じラ・リオハ大学でした。その時は3週間という短い期間だったので、「海外の雰囲気を味わう」という感じでしたが、この海外実習があったおかげで、その後のスペイン語の勉強に対するモチベーションが格段に上がったのは間違いありません。
大学の授業で学んだことも多かったのですが、大学の外でも「学び」がたくさんありました。家に帰るバスがどれかわからなくなって、その辺を歩いている人に尋ねたり、滞在するアパートの鍵の開け方がわからなくて、隣の部屋に住んでいる人を呼んで開けてもらったり……。片言のスペイン語でしたが、身振り手振りも交えての話しが通じた時は、とてもうれしかったのを覚えています。それと同時に「もっとしゃべれるようになりたい」と思いました。
秋からの留学では1年間たっぷりと時間がありますし、1年次で行った時よりも語彙も増えて会話力もアップしているはずなので、もっとたくさん現地の人とコミュニケーションを取りたいです。
ヨーロッパ言語学科 スペイン語専攻 4年次
横山 志歩さん
※掲載内容は取材当時のものです。
ネットではわからない
イギリス人の心の豊かさを知る。
海外実習:カンタベリー・クライストチャーチ大学(イギリス)
1年次の冬にイギリスのカンタベリーに海外実習へ行きました。朝から英語で授業を受け、夜はホストファミリーと過ごし、全身に英語のシャワーを浴びているような3週間でした。
実践的な環境で得られたのは、単語や文法よりも英語の使い方。まずは思いつく言葉で伝えたい気持ちを表現して、断片的にでも相手と会話のキャッチボールができるようになると、「英語ってこんなに楽しんだ」と実感できました。
英語でのコミュニケーションに慣れてくると、現地で出合う新しい知識や文化への興味もより深くなりました。中でも印象深かったのは、美術館で貧しい人が違法に絵を描いているのを目にし、帰ってホストファミリーに「なぜ誰も注意しないのか」と聞いた時のこと。ホストマザーが「もちろん違法なことをしてはいけないけれど、イギリスでは、迷惑をかけられた時にそれを許す心を持つことも教わるんだよ」と言ったのです。その考え方は、自分にとって大きな衝撃でした。日本では他人に迷惑をかけてはいけないと教わるけれど、イギリスでは許すことに力を入れているのだという発見。それはネットを探しても見つからない、訪れたからこそ知ることができた心の豊かさでした。
英語学科 英語専攻 4年次
佐々木 涼雅さん
※掲載内容は取材当時のものです。
「日本はどんな国か」考えることを
他国の留学生から学んだ。
留学:トンプソンリバーズ大学(カナダ)
2年次の秋から7カ月間ほどカナダに留学していました。留学先は約190カ国から留学生が集まる国際色豊かな大学。日本にいたらきっと出会うことのなかった国の人たちがあちこちにいる面白い環境でした。
特に印象的だったのは、大学をあげて行うお祭りに参加したときのこと。それぞれが自分の国をアピールするイベントなのですが、インドやメキシコなど他の国からきた留学生たちの、自国に関する豊富な知識に驚かされました。文化や特産物についてはもちろん、政治に対してもしっかりとした自分の考えを持っています。それに比べて私はどうか。知らない国の文化や政治に触れながら「日本とはどんな国か」「日本人ならどうするだろう」と自分が知らなかった日本について考えるようになりました。留学の収穫は語学力や異文化理解だけでなく、自国について考える姿勢が身に付いたことです。
留学前は新しいことに挑戦する怖さを感じていましたが、他国の留学生との交流がなければこんなふうに考えることはありませんでした。勇気を出して一歩踏み出せば、想像以上の収穫が得られます。
英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 4年次
福田 紗也さん
※掲載内容は取材当時のものです。
日常をゼロから再構築し、
自分が「少しだけ強くなった」。
海外実習:北京科技大学(中国)
留学:国立台北教育大学(台湾)
2年次の秋から3年次の春にかけて台湾へ留学しました。京都産業大学にはいくつかの留学方法がありますが、私は交換留学の制度を利用して、経済的にも比較的負担の少ない方法で行くことができました。
留学先での大きな変化といえば、やはり生活環境です。初めての寮生活で、しかもルームメイトはそれぞれ違う国から集まった留学生たち。部屋の中でのルールや電気代の支払い方法など、全員で話し合いながら生活リズムを作っていきました。一歩外に出れば、買い物も電車に乗るのも初めてのことばかり。まるで日常をゼロから再構築していくような感覚です。
今までの「あたりまえ」をリセットすると、自分が生まれ変わったような気分になります。消極的な性格だった私も、ルームメイトとの会話を重ねるうちに自分の意見を言えるようになり、街に出るルートや方法が理解できると1人で出掛ける不安もなくなりました。そんなふうに「少しだけ強くなれた」と感じるのは、間違いなく留学のおかげだと思います。
留学は社会人になってからでもできますが、学生と比べると時間や環境面で壁が高いと感じます。だから「社会に出る前に新しい自分に生まれ変わる」という意味では大学時代がラストチャンス。迷うくらいならまず飛び込んでみるのがおすすめです。
アジア言語学科 中国語専攻 4年次
弓削 さくら さん
※掲載内容は取材当時のものです。
2年次に留学したフランスで
ネイティブの言葉を浴びました。
海外実習:アンジェ西部カトリック大学(フランス)
留学:リヨンカトリック大学(ILCF)(フランス)
フランスのリヨンに留学したのは2年次の秋。「もっとフランス語を磨いてからでも」と思う人もいるかもしれませんが、自分にはベストの選択だったと思っています。
語学力に自信がなくても大丈夫。現地には世界中から集まった「カタコトの留学生」もたくさんいて“習うより慣れろ”でガンガン話しています。右も左もフランス語。日本にとどまっていたらこんな環境にはまず巡り合えません。それに、日本で変な癖をつけてしまう前にネイティブスピーカーの発音に触れられたのもよかったです。文法がめちゃくちゃだとしても、クラスメイトと一緒に笑って話すうちに自然と語学力も伸びていきました。
世界を見渡せば「取りあえず行っちゃえ」が、もはや留学の1つのスタンダード。留学先で語学の基礎と友人を作って、「帰国後に正しい文法の勉強」だってアリなんです。留学後、私は異文化理解に関する学生団体を立ち上げました。留学先で興味を持ったことについて大学に戻ってから研究することができるのも、早期留学のメリットだと思います。
ヨーロッパ言語学科 フランス語専攻 4年次
竹花 悠太朗 さん
※掲載内容は取材当時のものです。
議論を重んじるフランスで、
対話力を鍛えた10ヶ月。
留学:ノルマンディ・ビジネススクール(フランス)
留学先は、フランス北西部にあるノルマンディー地区のカーンという都市。町の中央にある城がシンボルとなっている歴史ある城下町で、2年次の秋から約10カ月間を過ごしました。
一番驚いたのは、学校の授業のやり方です。日本では先生が学生に教えるというスタイルが一般的ですが、フランスでは1つのテーマに対して先生と学生が一緒に議論を交わします。必ず「Qu'en pensez-vous ?」(君はどう思う?)と意見を求められますが、語学力や意見に自信がない私は物怖じしてしまって。でも「言葉が拙くても大丈夫」「どんな意見もウェルカム」という周囲の空気に助けられ、徐々に積極的に発言できるようになりました。
フランス人は議論や話し合いが大好きですが、そこには「話せばわかる」という考え方が根付いています。たとえ意見が違っても、それを面白いと捉える。話せば話すほど新しいアイデアが生まれ、お互いへの理解も深まります。
帰国後も、授業や就職活動などグループで話し合う場面に多々遭遇しましたが、そこには先陣を切って意見を口にする私がいました。留学中、何度も問いかけられた「Qu'en pensez-vous ?」という言葉が、いつも聞こえてくる気がして。対話する力こそ、この留学で手にした一番の収穫です。
ヨーロッパ言語学科 フランス語専攻 4年次
塩田 稜介 さん
※掲載内容は取材当時のものです。
中国実習・留学が教えてくれた
「動くだけで世界は変わる」。
海外実習・留学:北京科技⼤学
1年次に参加した3週間の海外実習で、中国の北京へ留学しました。そこで仲良くなった現地の友人にもう一度会いたいという思いと、もっと中国を知りたいという思いが募り、2年次の夏から本格的に北京へ留学することを決めました。
海外と日本では価値観の違いが多く存在します。日本では常識でも、一歩外に出ればまったく通用しない。そんな中で中国語を扱っていると、不思議と自分の中にも中国人の考え方やおおらかな性格が芽生えてきたように感じるのです。
逆に日本語を学んでいる中国人の友人は、お辞儀など日本らしい礼儀作法が身に付いたり、中国では習慣のない食事前の「いただきます」を言うようになったり。「言語は人間を支配する」という言葉がありますが、言語を学んでいると自然とその国の文化や習慣を重んじるようになるのかもしれません。
留学をするということは、「動く」ことに価値を見いだすことだと思います。ビリヤードのように手持ちの球を思い切り弾くと、他の球に当たってそれぞれが動き出す。
壁にぶつかって悩むことも多いですが、いくつかの球は上手くポケットに収まって、それが語学の習得であったり、一生の友人との出会いだったり、自分の価値観を変えてくれるものだったりします。「動くだけで世界は変わる」私にとって留学は、そんなことを教えてくれた貴重な経験となりました。
アジア言語学科 中国語専攻 4年次生
茅原 唯之 さん
※掲載内容は取材当時のものです。
長期留学で一歩踏み込む体験を。
海外実習:サナタ・ダルマ大学(インドネシア)
留学:パジャジャラン大学(インドネシア)
在学中に2度のインドネシア留学を経験しました。1年次の海外実習では、ジャワ島の中心部に位置する古都ジョグジャカルタへ3週間。現地の文化や言語に触れると同時に、自分の未熟さを思い知り、日本で学び直し再挑戦したいと強く思うようになりました。
2年次は大学で改めてインドネシア語と向き合い、現地で話すスピードや、語彙力を付けることなどを意識して学修。その上で3年次に、学生街として知られるバンドンで10カ月間の長期留学に挑みました。
海外実習は「旅」の印象でしたが、長期留学は「暮らす」という感覚でした。できることがはるかに多く、現地で仲のよい友人もでき、幸運にも柔道のインドネシア代表の通訳をする貴重な経験もできました。 同じ国で経験を重ねたからこそ「ココが成長できたな」と自信が持てたし、「前はできなかったけど、今ならどうかな?」と新しいことにも積極的にチャレンジできたのではないかと思います。
アジア言語学科 インドネシア語専攻 4年次
津田 一輝 さん
※掲載内容は取材当時のものです。
2度の海外経験で友人が世界各地に。
海外実習:カンタベリー・クライスト・チャーチ大学(イギリス)
留学:ノースカロライナ大学(アメリカ)
本格的な留学を。それが入学時からの夢でした。
1年次には、3週間の海外実習でイギリスの大学へ。同じ学部の人たちと現地の語学学校に通う環境は心強く、何より「努力次第でなんとかなる」と感じら れたことが大きな収穫でした。
この海外実習で長期留学に挑戦する自信がつき、2年次では10カ月間のアメリカ留学へ。現地では、大学の通常クラスにポンと1人、転校生のように入っていく日々。初めは戸惑いましたが、イギリスで語学の基礎と自信は付いていたので、慌てずクラスに馴染むことができました。
2度の留学で現地の言語や文化が比較でき、その違いを体感することで、異文化理解の視点も持てるように。また何よりそれぞれの留学先でできた友人には、台湾や中国、香港からの留学生もいて、帰国後の今も世界各地の友人とSNSで連絡を取り合っています。世界規模に広がった視野と交友関係こそ、留学の最大のメリットだと思います。
英語学科 イングリッシュ・キャリア専攻 4年次
堀内 綾乃 さん
※掲載内容は取材当時のものです。