先輩の学び(メディア・コミュニケーション専攻)

先輩の学び

メディアと現実の壁を跳躍するには?
グローバルメディアに試される文化理解

Sprechen
「話す」

私は人と話してコミュニケーションを取ることが好きで、
言語を学ぶときに一番必要なことだと思います。

メディア・コミュニケーション専攻では、1年次から2年次にかけて「言語」をメインに学修します。私は、友人が住んでいるオーストリアの公用語であるドイツ語を選択しました。
3年次の時の授業では、英語のドラマにドイツ語訳の字幕を付けるという課題が、今でも印象深く残っています。字幕を付ける作業では、字幕の表示時間や文字数まで考える必要があり、1分間の字幕を付ける作業に1時間もかかりました。このような経験を通して表現の難しさを体感し、言語とメディアの関係性について考えるようになりました。
例えばニュースを翻訳する時、その国の言葉でしか通じないような細かなニュアンスを取りこぼしてしまう可能性があります。情報を正確に伝えるためには、その国の言葉や文化的背景を深く知っておく必要があるのです。
現代社会では、インターネットを活用したグローバルな情報発信が可能です。しかし、ただ一方的に発信するだけでは、伝えたい情報を正確に伝えることができません。
多文化間を結ぶ役割を果たすグローバルメディアでは、文化の違いによるギャップがないように情報を正確に届けることが重要になります。私は大学での学びを通じ、情報を受け取る人たちへの理解がいかに重要なのかを学びました。
3年次からは、メディアについての学修が本格化します。現在、私は映像制作を専門に取り組もうと考えています。
さまざまな情報が行き交う現代社会において、社会問題に対し、自分に何ができるのかを考えて映像へと落とし込むことに、大きな意味があると考えています。
私が社会で活躍する時はきっと、語学を学ぶ際に意識した「メディアを届ける相手への理解」が試されるでしょう。
今、私が身に付けるべきは、現実とメディアとの壁を跳躍する力。これからも、メディアの在り方を模索していきたいと考えています。
 

ヨーロッパ言語学科 メディア・コミュニケーション専攻3年次
磯川 沙弥さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

あらゆる手を尽くして「伝え方」を模索する。

Yo La Tengo

私の好きな、バンド名がスペイン語のアメリカのロックバンドの名前です。

昔の日本映画やアートが好きで、動画製作に興味を持ったのがこの専攻を選んだきっかけでした。
1・2年次は言語を中心に、3年次からは本格的にメディア関連の授業が始まります。特に印象に残っているのは、ドキュメンタリー番組を自分たちで製作したことです。題材にしたのは「アウトサイダー・アート」。芸術と差別的な社会問題を掛け合わせたテーマに挑みました。
実際に企画、構成、取材・撮影、編集という一連の流れを体験するなかで、一番苦労したのは「伝え方」。結論を明確に示すべきと主張する人もいれば、私のように視聴者の感性に委ねるほうがいいという考え方もある。正解がないからこそ、伝えることの難しさを改めて感じた課題となりました。
映像と言語を学ぶメリットは、伝え方の幅が広がることです。たとえば製作チームに海外の人が加わればまた違った意見が出てくるかもしれない。そこで意思疎通ができれば、新しい表現方法が生まれることだってあります。自分は何を伝えたいのか。それを考えながらあらゆる手を尽くして「伝え方」を模索していくのが、この専攻の面白さだと思います。

ヨーロッパ言語学科 メディア・コミュニケーション専攻4年次
酒井 りなさん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

メディアを通して世界へ発信するとき、
言語は最大の武器になる。

Andrà tutto bene.
「全てうまくいくさ」

留学中、度重なるハプニングにもめげなかった、楽観的な自分にぴったりなイタリア語です。

メディアと言語を学ぶ最大のメリットは、世界中の最先端の情報にダイレクトにアクセスできること。メディアを学ぶうえで視野を広げることは必須条件ですが、言語はそのための重要なカギになります。
元々映像の世界に興味があって、メディア・コミュニケーション専攻を選びました。この専攻は、社会に出てから役立つことを前提とした実践重視の学びが充実しています。まず1・2年次は、言語を基礎からしっかり修得し、メディアについては座学を中心に学びを深めます。
3年次からはいよいよ実践的な学びが始まります。私が今取り組んでいるのは、京都の町家をテーマにしたドキュメンタリー番組の制作。制作にあたって参考にしたのが、海外のプロによる動画や記事です。言語の知識があるので内容をストレートに理解でき、無駄がありません。日本にはない先進的なハウツーを知るうえで、言語の知識は大きなアドバンテージになりました。
メディアと言語に共通しているのは「伝える」という目的です。例えば、日本語で映像作品を作っても伝わるのは日本人がほとんどで、せいぜい1億人程度。でも、英語で作った映像作品なら30億人に届けられるかもしれない。
メディアと言語をかけ合わせれば、国境を越えて発信できる可能性を秘めているのです。常にあらゆる情報にアンテナを張って見識を広げながら、“伝える”手段を模索しています。

ヨーロッパ言語学科 メディア・コミュニケーション専攻3年次
八木 翔平さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

「何をどう伝えるか?」言語も映像も、本質は同じ

見えてきた “伝える”の本質

何をどう伝えるか?この専攻にはコミュニケーションそのものを突き詰める学びがあります。 最初の2年間はイタリア語をみっちり修得。その上で、3年次から本格的なメディアの授業が始まりました。そのうちの「映像編集」の授業では、訪日外国人に京都をPRするための映像を制作。
「鯖寿司って分かるかな?」というレベルの話から始まり、映像の構図や字幕の説明などさまざまな工夫を凝らしました。
その時に気付いたのは、本格的な機材による映像編集も、体系的に学ぶ言語も、「人に伝える」という意味では、コミュニケーションの本質は同じだということ。この専攻の多様な学びが1つの道につながることに気付きました。
私はこれから映像制作の道を目指しますが、この専攻で学んだ「伝える」ことの基盤が自分の強みになってくれると信じています。

ヨーロッパ言語学科
メディア・コミュニケーション専攻3年次
松井 香織さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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