先輩の学び(日本語・コミュニケーション専攻)

先輩の学び

読み手を一番に考えた
分かりやすい日本語表現を追究。

「ひたむき」

一途に夢を追い続ければ、必ず未来は開かれる。
学びにも仕事にも、この信念で向き合います。
 

私はこの専攻で日本語を学びながら、京都産業大学の学内スポーツ紙の記者として新聞制作に携わっています。大学での学びを通して、私たちは日本語の読み書きや会話が正しくできてこそ、生活を営み、世界中の言語を学び理解できるのだと実感。母語の学びは、より豊かなコミュニケーションや教養につながると気付きました。
私が最も興味を持ったのは「日本語教材開発論」という、日本語を母語としない人に向けて日本語の教材を作成する授業です。記者活動で関わる外国人選手が使用することを想定し、文章の難易度のほか、文字サイズや字体、表の配置など、あらゆる面から読みやすさを追究しました。授業を通じて、読む人の目線に立って制作する姿勢や想像力、良い表現を模索し続ける粘り強さが養われたと感じています。
現在は「スポーツ紙で多用される表現」をテーマに卒業論文の執筆に取り組み、スポーツ紙という切り口から日本語をさらに深く掘り下げています。こうした日本語への探究心を評価され、卒業後はスポーツ新聞の記者として働くことが決まっています。多くの日本語に触れて「読み手にとって分かりやすい」文章にこだわり続けた4年間は、今後も記者として取材や執筆を行う上でも必ず生きてくるはずです。さまざまな方々の活躍や魅力を伝えることで、読者の気持ちが明るくなるような記事を書き続け、世の中に活気を届けたいです。
 

アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻 4年次
藤田 芽生さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

日本語って面白い!
いつか母国語で日本の魅力を伝えたい。

「大切なことは目に見えない」

童話『星の王子さま』に登場する一節。曖昧な表現を多用して
言葉の裏に真意を込める日本語という言語も、この一言に通じるものを感じました。
 

日本語って難しい。高校生の頃、留学先で「日本語の“家族”と“家庭”の違いってなに?」と問いかけられた時に感じたことです。
たとえば「~は」と「~が」や、「くれる」「もらう」「あげる」の違いについてきちんと説明できるか。何気なく使っている言葉ほど、いざ説明を求められると上手く言語化できないものです。日本語を改めて学ぶということは、今まで気にも留めていなかったことを一つずつ分析して正しい理解を深めていくということ。日常的に間違った日本語や文法を使っていると気付かされることも多々あり、日本語って面白い!と思えるようになりました。外国人が日本語で書いた作文を添削する際も、以前なら「これであっているかな?」と不安な回答を返すことしかできませんでしたが、今なら「何がおかしいのか」だけでなく「なぜおかしいのか」まで指摘できます。
今は日本語教師になることを目標にしています。言語を教えるだけでなく、日本の魅力を日本語でダイレクトに伝えられるようになりたいです。言語とともに日本の文化についても掘り下げてみたいことがまだまだあります。

アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻2年次
小泉 由奈さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

「伝える」ことの本質と、
日本語の奥深さに気付かされる。

「これは私の人生だから」

何か決断する時は、いつもこの言葉を思い出します。
「これは私の人生だから。私のやりたいようにする」後悔のないように学び続けていきたいです。
 

日本語・コミュニケーション専攻では、日本語を一つの言語として捉え、その特性を学ぶと同時に、「コミュニケーション」つまり「伝えるとは何か」を学びます。
特に印象的だった授業は、留学生に日本語を教える日本語教育実習です。授業の前にそれぞれが台本を用意して授業の流れを計画するのですが、事前に台本を提出したら「一方的に説明しているばかりでは面白くない」と辛口のコメントも。私は人に教えることが得意だと思っていたのですが、それをきっかけに教え方について試行錯誤するようになりました。
「自分が生徒ならどんな授業を面白いと思うか」「どんな風に説明したら理解しやすいか」。考えた末に、ゲームやクイズを取り入れた授業をしてみると、生徒からも「面白かった」とよい反応をもらうことができました。
また伝えるためには、まず相手の立場に立つことが大切です。そんな伝えることの本質を気づかせてくれたのが日本語教育実習でした。留学生に接続詞の使い方や言葉の意味を問われても、正確に説明できない自分が悔しくて。ゴールのない学びにやりがいを感じると同時に、日本語の面白さにどんどんのめり込みました。
将来の夢は日本語教師。教師になれば、世界中どこへ行っても日本語を教えることができます。いつか、世界を飛び回る日本語教師になれたら最高ですね。

アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻 3年次
田中 倭子さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

日本語を「言語」として学ぶことで見えるもの。

日本人として、使命感を持って学ぶ

日本語を一つの言語として学ぶこの専攻には、日本語教師を目指す人も多く、実践的な科目が充実しています。
例えば、海外から来日した日本語を全く話せない人を想定し、模擬授業を行う「日本語教授法」。もっと易しい言葉に置き換えられないか、ジェスチャーをどう交えるかなど、日本語の伝え方を掘り下げます。
そんな試行錯誤をする過程で指針となるのは「自分の当たり前は、他人の当たり前じゃない」という考え方です。それはたとえ言葉が通じる日本人同士であっても、人と人が信頼関係を築く上では最も大切なコミュニケーションの基礎となります。意思疎通が困難な中でも、互いの共通項を見いだし、一緒に前に進めるような力を付ける。今後、日本で外国人や多様な価値観を持つ人材が増える中で、この専攻での学びはこれまで以上に価値を持つようになると思います。

アジア言語学科 日本語・コミュニケーション専攻 3年次
山田 聡司さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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