京都文化コースでの学び
卓越した日本文化研究の地・京都で、最先端の実践的な専門教育や地の利を活かしたフィールドワークによる体験型演習を行い、高度な専門力と幅広い教養、豊かな感性を育みます。
- 京都文化論、比較文化概論
- 基幹科目(学科共通)
- コース発展科目
- 基礎演習
- 京都文化特論
- 演習Ⅰ
- 演習Ⅱ(卒業研究)
発展科目(京都文化コース)
- 日本文学論
- 京都の民族
- 京都の生活文化
- 京都の文化財
- 京都の美術工芸史
- 京都の芸能
- 京都の庭園
発展科目の内容紹介(京都文化コース)
京都の民俗
京都の民俗の特徴はいろいろとあります。そのうちのひとつが、「季節の移ろいを大切にしてきたこと」でありましょう。それは、細やかな季節の移ろいが感じられる、やさしい自然環境の京都盆地のなかで育まれてきたからに他なりません。授業では、各月の代表的な京都の祭礼・行事にスポットをあてて、「月次の京都」をテーマに、各回完結型の授業内容とします。なお授業内容は、本授業の講師が文化財保護の立場から関わってきた民俗文化財記録映像を基本資料とします。
京都の美術工芸史
漆工芸や木工芸、金属工芸などを主題に、京都の伝統工芸に用いられてきた材料・道具について、歴史的変遷や京都ならではの特徴など、多様な観点から説明を行ないます。また、原材料である天然資源の枯渇問題、生産用具の不足問題を取り上げ、生産基盤の変化や、代替材料・道具の在り方についても説明する。講義を通じて、日本人のものづくりに対する叡智を理解するとともに、ものを見る感性と自身の感じた事を他者にわかりやすく伝える能力を養います。
京都の文化財
この授業は京都の文化財を、京都の歴史や保存と活用の問題から考えるものです。前半では、京都文化の基礎にある歴史と文化を古代から近代まで概観しながら、京都の文化財について時代的な特色と歴史的展開について概説します。後半では、京都の文化財について、その調査・研究、公開・活用、保存・管理の歴史や現在のあり方を考察し、京都の文化財と文化的価値の保存、公開や観光における活用の未来像を展望します。また、京都の文国宝や重要文化財の保存修理の現状について、第一線で活躍する工房の技術者から特別講義を受けます。