地域文化コースでの学び

世界の各地域の文化を学び、多様性を重んじる姿勢と複眼的な思考力を育みます。
1年次
  • 文化学概論、比較文化概論など
  • 演習科目:入門セミナー、講読セミナーなど
2年次
  • コース発展科目(アジア文化の基礎、アメリカ文化論など)
  • 基礎演習
3年次
  • 特論科目(歴史文化特論、文学・芸術文化特論)
  • 演習I
4年次
  • 演習II(卒業研究)

2年次以降の発展科目(地域文化コース)

  • アジア文化の基礎
  • アメリカ文化の基礎
  • ヨーロッパ文化の基礎
  • 英語圏文化の基礎
  • アジア文化論
  • ヨーロッパ文化論
  • アメリカ文化論 など

発展科目の内容紹介(地域文化コース)

アメリカ文化の基礎(井尻先生)

私たちの住む日本社会では、アメリカといえばアメリカ合衆国を指すのが普通ですが、アメリカ大陸には北米、中米、南米を合わせて35もの国々があり、多様な文化を持っています。

この授業では北米メキシコから南米南端のチリ、アルゼンチンまでのラテンアメリカ諸国とカリブ海地域を対象に、複数のAmericasに焦点を当て、その現代の姿を中心に見ていきます。まず、これらの地域の地形、気候、言語などを概観した後、コロンブスたちヨーロッパの征服者によって滅ぼされた古代文明を紹介します。この地域が西欧文明との遭遇によりどんな変化を被り植民地化されたか、さらにはこの地域の利権を得るため、ヨーロッパ諸国とアメリカ合衆国がどんな影響力を行使してきたかを、現在の状況につなげて考えます。次に、こうした歴史の結果生み出された多様な住民による多彩な文化に注目し、ラテン音楽とサッカーを題材にその特徴に触れます。また、私たちと関わりの深い日系移民の現状も視野に入れます。最後に、キューバ革命をはじめ、大きな変動を経験した20世紀を映像を活用して概観し、これからのラテンアメリカとカリブ海地域について最新の情報を紹介します。

アジア文化論A(中田先生)

中国の歴史、宗教、文化は、ユーラシア大陸の歴史と密接に関わりあいながら育まれてきました。そこで、本講義では、モンゴル時代までの中国の歴史について、ユーラシア大陸全体の諸民族の様々な動向や歴史的展開を踏まえながら、宗教や文化を中心に学んでいきます。また、中国から日本に伝わった諸文化についても適宜取り上げ、そこにみえるユーラシア的な側面を紹介していきます。

ヨーロッパ文化論B(近藤先生)

「伝説」という言葉から皆さんは何を想起するだろうか。現代社会に生きる私たちは作り話、戯言だと一蹴してしまうかもしれないが、その特殊な説話には含蓄ある歴史的伝承、人々の価値観や世界観が含まれており、深い人間洞察を知ることができる。この授業ではゲルマン系(ドイツ)にクローズアップしたヨーロッパ文化論を展開するが、「伝説」を軸にして芸術文化、文芸文化、歴史文化、音楽文化、思想文化と幅広く取り扱う予定にしている。具体的には、ヤコブス・デ・ウォラギネの『黄金伝説』をはじめ、ゲルマン神話『歌謡エッダ』、ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』、ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』などの作品、また13世紀の「ハーメルンの笛吹男」、16世紀の「ファウスト」などの伝承を扱い、知られざるヨーロッパ文化のダークサイドに光を当て、文化的表象の真相と深層を読み解いていく。

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