学びについて

未来を「REAL」に。

変えていくことを「楽しむ」。それが、アントレプレナーシップ

大学を卒業し、社会で活躍する2030年代。
AIやロボットとの共存がもっと進み、その影で、新たな社会的な課題が発生しているかもしれません。そのとき、「人」に期待されることは、あらゆる人々が幸せを実感できる未来社会の実現のため、新しいアイデアで「イノベーション」(さまざまな変革)を起こしていくこと。

そのためのビジネスを描き、モノゴトを変えていくことを楽しみながら、当事者として社会の発展に向けて行動・挑戦していく「起業家」的な精神・姿勢、それが「アントレプレナーシップ」です。
起業家精神=アントレプレナーシップは、会社を起こす人(起業家)だけに求められるものではありません。

新しい大学教育のカタチ

アイデアをビジネスにして、社会をおもしろくしていくためには、経営学や法学、社会の課題・現象を理解するための知識が必要に。
このための分野横断の学びに最適な枠組みが「学部等連係課程」。それは、複数の学部の教育資源を結集して、学部と同じく学士号を授与する新たな教育課程を編成する、大学教育の新しいカタチです。学問を環のようにむすぶことから、「学環」と呼びます。
京都産業大学は、文系・理系10学部、約15,000名もの学生を、一つの広大なキャンパスに集約する「一拠点総合大学」。この特色を活かして“新学部”「アントレプレナーシップ学環」が誕生。

経営学部法学部現代社会学部が連係・連環して、本学ならではの教育を実現します。だから、アイデアをビジネスにしていくための知識の幅が広がります。

「REAL」な学び

「教室を出てリアル(現実社会)で学び、自らのアイデアをリアルにしよう。」
これは、アントレプレナー学環の教育コンセプトです。
このREALの4文字には、学環生に意識してほしい4つのことも込めています。

社会をおもしろくするビジネスを展開していくためには、「Ambition」(大志、ビジョン)を持ち、自身の世界観を伝えながら、人々の共感と協力を得ていくことが重要となります。
皆さんが持つアントレプレナーシップや「大志」を段階的に拡大していくREALな学びが、ここにあります。

学修目標-未来(ビジネス)をREALにできる人

本学環は、未来(ビジネス)をREALにできる人として、「自らのアイデアを実現するための知識、スキル、自己変革力を有し、広く社会や先端の技術に目を向け、多様な人々の共感と協力を得ながら、社会の発展に向けて新しい事業の創出や革新へ、起業家精神(アントレプレナーシップ)をもって果敢に行動していくことのできる人材」を育成することを掲げます。

この人材になるために、卒業までに学生に達成を求める「5つの学修目標」を定めています。これらは、企業や組織の人々からも共感を得て設定したREALなものです。だから、「起業」だけでない就職の進路も。未来の選択肢が増えます。

1. 世界観を広げ、自らの見解を確立できる。

社会課題や先端技術、ビジネスの動向に幅広く関心を持ち、これから起こりえる社会の変化や潜在するニーズをとらえ、事業創出・革新の原点となる自らの見解を確立するための情報収集力、分析力を有する。

2. アイデア・構想を事業計画化し、他者に提示できる。

自らのアイデア・構想を、現実性のある事業として構築するために必要な専門知識と理論を有する。また、事業の実現に向けて、他者から共感と協力を得ていくための提案力を有する。

3. 実証的企画を試行し、構想・計画を精緻化できる。

構想や事業計画の精緻化に向けて、実証的企画を試行して目標と現状との乖離を分析のうえ問題点・改善点を明らかにし、改良・深化していくための実践力、論理的・創造的・戦略的思考力を有する。

4. 目標に向けて、自律的に事業を進めることができる。

協力者と目標や展望を共有し、協働しながら自らの事業を着実に遂行できる計画性・実行力を有する。また、社会の発展に向けて、当事者意識、倫理観をもって事業を展開していくための自律性を有する。

5. 起業家精神をもって、挑戦しつづけることができる。

事業創出・革新に向けて、困難を克服してやり遂げる起業家精神(アントレプレナーシップ)、主体性を有する。また、状況の変化に事業や自らを対応させていくための柔軟性、自己変革力を有する。

学位

4年間の教育課程を通じて、「5つの学修目標」を修得した学生に、他の学部と同じく学士号を授与します。
学士(ビジネス):Bachelor of Business(Entrepreneurship and Innovation)


教えてもらうだけじゃ、ものたりない。「成長」をつかみとる4年間。

アントレプレナーシップとビジネス創造・革新の専門知識を、体系的・段階的に獲得していきます。
学びを一拠点に集積している本学の特徴といえる多様な「共通教育科目」で幅広い教養を修得。文部科学省にも認定されているデータサイエンス科目で、未来社会に必要な素養を磨きます。優れたキャリア教育で、キャリア観も養います。
専門教育科目では、「基盤科目」「展開科目」で、先端の技術やグローバルビジネスにも触れ、各自の構想に必要な経営学・法学・社会学の知識を拡大しながら、ビジネス創造・革新のための精神や専門知識を修得していきます。また、1年次からの「演習」で、実績のある教員から少人数で指導を受け、仲間と一緒に段階的にビジネスをカタチに。
「自走」していくための自己開拓(セルフ・カルチベーション)を重視。実際に起業やコンテストへの出場など、各自が企画して当事者として挑戦し、その成功/失敗を分析して、自らの“不足”に気づき、自身をアップデートしつづける姿勢も獲得します。4年次には学びの集大成として、これまでの挑戦の成果や、今後のビジョンを仲間と語ります。そして、成長のストーリーは、卒業後へと続きます。
「つかみとる」学びへ。


特色ある科目

ワクワクする未来(ビジネス)の素を探す。

「科学技術と未来社会」

ロボット、自動運転、環境技術など、めまぐるしく登場する先端技術とビジネス動向を、AIを活用して探索。未来社会への関心を深めます。

「食とテクノロジー」

食とテクノロジーの融合「フードテック」。新たな食文化やビジネスを生み出す一方で課題も。その解決方法も、ビジネスになります。


起業家(ホンモノ)に触れて、ハートに火をつける。

「スタートアップワークショップ」

先輩起業家でさえ、時には失敗も。その克服など、リアルな経験談を通じて、起業家に通じるスタイルに触れ、起業マインドを高めていきます。

「起業家たちから学ぶ」

世界的なあの企業にも「最初」があります。様々な起業家の価値観、使命感、人生観等に資料を通じて触れていきます。憧れが、やがて目標に。


外に飛びだして、人々(セカイ)と出会う。

「海外起業フィールドスタディ」

海外にも視点を広げると新たなアイデアも。韓国・オーストラリアの機関との協定に基づき、現地に出向き、グローバルビジネスにも触れる機会があります。

「交渉力とプレゼンテーション」

アイデアをカタチにするためには、人々の共感や協力を獲得することが必要です。交渉における戦略・テクニック、効果的な表現方法などを実践的に学びます。


自分の成長(ストーリー)を仲間と語る。

「セルフ・カルチベーションⅠ~Ⅲ」

各自が企画や目標を定め、実際にアイデアのビジネス化に向けて挑戦。その失敗・成功の原因や、自らの“不足”を分析し、仲間と共に語ります。社会と共に、ビジネスや自分を変えていくための柔軟性や「学び続ける」姿勢も、段階的に獲得していきます。


京都産業大学とアントレプレナーシップ

京都産業大学の歴史は、創設者・荒木俊馬の挑戦にはじまります。わが国の将来を担って立つ産業人の育成こそ必要と考え、1965(昭和40)年に本学を開学。当時山林だった京都市上賀茂・神山の地に世界レベルの総合大学をつくる理想を描き、その実現に向けて奔走しました。この創設者に象徴されるような、未来社会を構想し、その実現に挑む姿勢や精神、突破力こそアントレプレナーシップであり、これは、本学の原点・伝統です。


アントレプレナーシップ学環についてのQ&A

Q. 学部と学環とはどう違うのですか?

A. どちらも、4年間の学びで学士号を授与されるという点では同じですが、学部は一つの学問体系からなることに対して、「学環」は複数の学部の教育を横断する「学部等連係課程」という違いがあります。学びを環のようにむすぶことから「学環」と呼びます。社会問題の解決や、新たな事業創出には、経営学だけでなく、関連する法的な知識、社会課題を探究するための知識も必要でしょう。このための分野横断型教育に最適な新しい大学教育の形態です。

Q. 入学後は、連係する学部のいずれかの学生となるのですか。

A. いいえ。「アントレプレナーシップ学環」の学生として入学します。

Q. 1学年は30名ですが、もっと多くの起業を目指す学生との交流機会はありますか。

A. はい。本学では、全学部・全学年を対象とする正課教育として「アントレプレナー育成プログラム」があり、その授業を本学環で共用していることから、授業でも他学部の起業志向の学生との交流機会があります。また、本学の「イノベーションセンター」が主催する企画、創発・共創スペース「Innovation HUB」や「町家 学びテラス・西陣」を通じた様々な交流機会が多くあります。

Q. 在学中に起業できなければ卒業できませんか。

A. いいえ。各自のビジネスを探求・企画して、その実現に向けた挑戦は求めますが、起業の成否は卒業要件ではありません。

Q.起業する際の支援はありますか。

A. はい。起業や指導実績のある教員による指導体制の他に、本学「Innovationラボ」による起業相談・支援体制があります。京都には起業支援の枠組みが多くあり、学外機関への接続も支援しています。また、「イノベーションセンター」では、本学内で定期的にアイデアコンテスト、ビジネスコンテストを開催しており、入賞者には賞金を授与しています。


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