先輩の履修モデル

S&O(戦略と組織)

荒田さんの履修モデル

分野を絞って集中的に学ぶ。

将来は起業したい。実家が会社を経営している関係で昔から自営業に興味があり、大学に入る前からそんな漠然とした目標がありました。
その経緯もあって2年次までは「マーケティングとイノベーション」の分野に力を入れていましたが、ドメインを選択する3年次に「戦略と組織」の分野に方向転換。経営学を学ぶなかで会社を支える人材そのものに興味が湧いたからでした。
この分野を掘り下げるうちに気付いたのは「組織」に正解はないということ。例えば組織を引っ張るリーダーに欠かせないものは何か? 私が導き出したのは「人を許せる器の大きさ」ですが、「現場のモチベーションを上げるサポート力」や「円滑なコミュニケーション力」など人や組織によって重要視する部分が異なります。組織の構造を理解したうえで学ぶことで、これまでとは違った見方に気付かされることもありました。
ドメイン選択のメリットは得意分野や興味のある分野をとことん伸ばせることに尽きます。「起業したい」というぼんやりとした夢も、「戦略と組織」で得た学びを軸に「マーケティングとイノベーション」を掛け合わせればより具体的な目標が見えてくる。自分は将来どんな組織を作りたいか。考えるだけでワクワクします。

経営学部 マネジメント学科 3年次
荒田 日香 さん

※掲載内容は取材当時のものです。

林さんの履修モデル

3つのドメインを横断しながら段階的に学ぶ。

企業コンサルタントを目指すようになったのは、学部で出会った先生への憧れからでした。現役で活躍されていた頃の話に引き込まれ、「好きな自動車に関わる仕事で自分も」と経営学の学びに力を入れるようになりました。
今は経営戦略論から、分析の手法を学ぶ経営統計、利益を導き出す原価計算、そしてマーケティングまで、幅広く科目を受講して学んでいるところです。経営学は一つの学びだけでは成り立ちません。将来的にコンサルタントを目指すなら、3つのドメインの学びは全て必要不可欠です。
私の場合は、まず興味を持った経営と組織の分野をメインに定めて、次第に関連のある科目へと段階的に手を広げていきました。そして、今後はそこからさらに自分のやりたい学びを具体的に絞っていくイメージです。
一見、回り道のようにも思えますが、手を広げてこそ必要な学びが見えてくるもの。ドメイン横断は、段階的に学生のやる気や興味を引き出してくれる効率的なカリキュラムだと思います。

経営学部 マネジメント学科 2年次
林 崇裕 さん

※掲載内容は取材当時のものです。

佐藤さんの履修モデル

公務員にも通じる“組織”を学ぶ。

私が関心を持ったドメインは「戦略と組織」。将来の選択肢として、公務員の道があったことも理由の一つでした。
「組織」に関わる科目を受講する中で特に興味深かったのは、組織の捉え方が人によって違うことです。例えばミドルマネジャー(中間管理職)の役割についてのイメージも人によってさまざまでした。
私は、個々の能力を見極めて「適材適所の仕事を振り分けること」で、業務がよりスムーズに進行し、かつ大きな成果につながるのではと考えました。一方で、他の学生の意見に目を向けると「社員のやる気を引き出すこと」から「風通しの良い組織をつくること」まで幅広い認識がある。つまり「組織が何を目的としているか」で果たすべき役割も違うのです。
将来どんな選択をしたとしても、大なり小なり組織との関わりは必須。私は今、所属するゼミで副ゼミ長を担当していますが、講義で学んだ組織に対する考え方はそこでも応用することができます。
こんなふうに「組織」など、1つのキーワードに注目することで、新たな気づきや発見があることも。ドメインを絞って専門的に学ぶメリットの一つかもしれません。

経営学部 マネジメント学科 2年次
佐藤 聖佳さん

※掲載内容は取材当時のものです。

M&I(マーケティングとイノベーション)

大畑さんの履修モデル

「ヒト」を売り込むマネジメントを学ぶ

お笑い芸人のマネージャーに憧れ、この学部を志望した私。「モノ」を売るマーケティングと、「ヒト」を売り込むマネジメントには共通する部分があるのではないかと考え、M&I(マーケティングとイノベーション)ドメインをメインで履修しています。
特に興味深かった授業は「消費者行動論」。ファストフード店の集客施策を学び、ある牛丼チェーン店では回転率を上げるため、あえて座り心地があまり良くない椅子を設置していると知りました。企業戦略は案外身近なところにあるとわかって驚くと同時に、そんな戦略の積み重ねが狙い通りの消費者行動を促し、集客につながるのだと納得しました。「経営戦略論」では、魔法瓶メーカーの海外展開の話が印象的でした。世界で保温機能を必要とする国は少なく、ほとんど需要がありません。ニーズのない状態からいかに市場を切り開いていくか。ベネフィットの周知や新たな領域への参入といった施策にも、マネジメントに通じるところがあると感じます。
日本と海外では「お笑い」に対する考え方が違います。となると、きっとプロモーションの在り方も異なるでしょう。今後もマーケティングの手法を幅広く学び、私が目指すお笑い芸人のマネジメントに生かせるノウハウを修得したいです。

経営学部 マネジメント学科 3年次
大畑 有希子 さん

※掲載内容は取材当時のものです。

天野さんの履修モデル

知りたい!という気持ちを頼りに選ぶ、自分だけの経営学。

会社経営や商品開発への憧れから「マーケティングとイノベーション」「戦略と企業」の2つのドメインを中心にカリキュラムを組みました。
特に面白いのは「マーケティングとイノベーション」。人はどういった経緯でモノやサービスを購入するに至るのかを分析する消費者行動論から、新しい製品やサービスを確立するためのノウハウまで、まさに自分が「知りたい!」と思っていた学びが目白押しです。企業と連携して商品を提案するゼミでの実践的な課題をこなせたのも、これらの授業で得た基礎知識があったからこそ。自分たちが提案した案は通りませんでしたが、「新たな価値を世の中に創り出す」という経営学の先にある醍醐味を実感することができました。
さらに将来会社を経営するなら「アカウンタビリティとガバナンス」で学べる企業の資金運用や会計の知識も欠かせません。このように、メイン分野を深掘りしつつ3つのドメインを行き来して、マネジメントを総合的かつ段階的に学べるのがこのカリキュラムのメリットだと思います。

経営学部 マネジメント学科 3年次
天野 翼 さん

※掲載内容は取材当時のものです。

A&G(アカウンタビリティとガバナンス)

廣瀬さんの履修モデル

銀行営業を目指し“会計”を学ぶ。

1年次の「商業簿記」の授業で会計に魅力を感じ、企業会計を深く学びたいと思うように。現在は3つのドメインのうちA&G(アカウンタビリティとガバナンス)に比重を置き、授業からゼミまで、会計を中心にして学修を進めています。会計の面白さは、数字から企業の実態が分かるところ。お金の動きを追うと、業績の変化や予測など多くのことが見えてくるのです。「管理会計」では、会社が自社の業績を測定・評価する管理会計の理論や手法を修得。「財務諸表分析」では、貸借対照表やキャッシュフロー計算書など利害関係者向けの書類を使って財務会計への理解を深めています。これら2つの授業を掛け合わせることで、企業会計の本質が見えてくると思っています。ゼミでは「企業経営における会計の役割」を研究。秋学期にはゼミ活動の一環で、日経STOCKリーグ(※)に参加します。
進路目標は、資金を通じて企業を支援する地方銀行員。そこで会計知識を生かし、地域に貢献したいと考えています。財政状況を多角的に分析する知識・技能を体得することで、個人・法人のお客様への提案や経営課題の解決に結び付けたい。
今こうして夢中で会計を追究しているのは、1・2年次に3つのドメインを横断して科目を選択し、興味や目標が明確になったから。企業経営への理解をどう深めるか、主体的に決められるからこそ、濃密な学びが得られるのだと思います。
(※)日本経済新聞社が主催する、学生を対象とした金融・経済教育プログラム。学生は自ら株式銘柄の選定、ポートフォリオ作成を行い、その過程をレポートにまとめて提出する。レポートは、コンテスト形式で評価される。
 

経営学部 マネジメント学科 3年次
廣瀬 智奈美 さん

※掲載内容は取材当時のものです。

上田さんの履修モデル

会計の面白さを伝える 高校教師を目指して。

数字は「見る」ではなく「読む」。大学で学ぶ会計学は、単なる帳簿の書き方だけでなく、数字から企業の経営状態や未来を読み解くことができる面白さに気付かせてくれました。
1年次は幅広い科目を履修しましたが、2年次以降は会計関連の科目を増やし、今は会計学だけをひたすら勉強する日々。帳簿作りのルールを知ることから始まり、利益や負債から企業を分析する「財務諸表分析」、財務諸表の信頼性を裏付ける「監査論」などを学んでいます。数字を通して企業の姿がだんだんリアルに見えてくると、会計学はどんどん面白くなります。
将来の目標は、商業高校の教師になって会計の楽しさを教えたい。会計と人生設計は似ていると思います。「将来のために今何をすべきか」。そう考えるだけで勉強のモチベーションも上がります。

経営学部 会計ファイナンス学科 3年次
上田 綾人さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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