ケーススタディ科目 先輩の学び(履修者の声)

戦略と組織(Strategy & Organization)

先輩の学び

経営戦略をグループで多角的に考察し
企業を見る目と統率力を養う

戦略マネジメント・ケース分析

経営戦略の成功・失敗要因を知り、企業を見る力を養いたい。そんな思いで選んだのが「戦略マネジメント・ケース分析」です。企業はどのような戦略で利益を上げ、業界内で存在感を高めるのか。ドン・キホーテやJINS、出光興産、Grabなど、さまざまな有名企業の経営戦略をグループで議論して結論を出し、発表します。
ドラッグストア業界をテーマにした授業では、マツモトキヨシを主軸に「ココカラファインとのM&A(経営統合)の理由」「PB(プライベートブランド)開発の工夫」などについてディスカッションを行いました。近年、同社は都市部への出店が目立ち、競合他社に比べて大きな成果を上げています。私は、この事業展開が「ドミナント戦略」であると考察。理論に裏打ちされた攻めの戦略を読み取り、同社が業界トップであり続ける理由を理解しました。過去の授業で学んだ経営理論を基に結論を導き出し、机上の学びを実践に落とし込むことができた達成感も大きかったです。
授業の基本スタイルがグループワークであることも、私を大きく成長させてくれました。毎回積極的にリーダー役を務め、グループでの議論を活性化させるなど、ファシリテーターの役割も自信を持って担えるようになりました。そういったビジネスパーソンに求められる実践的なスキルも身に付き、社会人の土台を築くことができたと感じています。

マネジメント学科 4年次
卯川 明杜さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

ケース分析で高めた論理的思考力や
情報リテラシーが就職活動でも役立った

企業組織ケース分析

将来は管理職に就き、社会で活躍したいという思いから、私はケーススタディ科目の「企業組織ケース分析」を受講。この授業の特長は、実際の企業・組織を題材に学生同士で議論する点です。例えば、全従業員を解雇して組織改革を行った旅館をテーマにした授業では、「自分ならどのような経営判断を行うか」、「異なる組織改革の手法を選択した場合のメリット・デメリットは何か」などをディスカッションしました。これまで学んできた組織論やリーダーシップ論、授業に向けて調査した情報を駆使して議論することで、理論や知識を実社会で応用するための基礎が養われ、自分の意見を組み立てるスキルや分析力も高まりました。
企業・組織の実例に関する研究発表を行うのもこの授業の特色です。私は地下鉄サリン事件の被害者を受け入れ、対応した病院組織について調べ、緊急時における最善のリーダーシップや、トップダウンとボトムアップのバランスの取り方などを分析して自らの意見を発表。さらに皆で問いを見つけながら、理論と現実の違いなどについて議論を深めました。自分とは違う視点の意見・考え方に触れることで視野も広がります。情報収集を行う中で、時に出処の不確かな情報に惑されることもありますが、そのような失敗も経験しながら、情報の真偽を見極める力も身に付きました。
この「企業組織ケース分析」で培った論理的思考力や批判的思考力、自分の考えをまとめて発表するスキルは就職活動のエントリーシート作成や面接で非常に役立ち、就職活動で内定を得る大きな原動力になったと思います。

マネジメント学科 4年次
小野川 千尋さん

※掲載内容は取材当時のものです。

マーケティングとイノベーション(Marketing & Innovation)

先輩の学び

実例から経営理論の理解を深め
グループワークにより思考力や分析力を高める

ベンチャービジネス・ケース分析

「ベンチャービジネス・ケース分析」では、「パーク24」や「QBハウス」など、実在の企業の戦略やビジネスモデルについて分析・解釈を行い、先生から出される問いに対する自分なりの回答を考えます。そしてチームで意見を出し合い、最終的に1つの結論にまとめて発表します。
例えば、低価格のフラワーショップを展開していたベンチャー企業の破綻をテーマにした授業では「なぜ破綻したのか」「破綻回避法はあったか」といった問いに対し、同様の事例がないか経済誌を読んだりインターネットで調べたりしながら答えを熟考し、チームでディスカッション。各自の意見をうまく取り入れながら全員が納得できる形で意見をまとめていきました。
この授業の特長は、実際の企業における経営学の手法やビジネスモデルなどを探究し、議論することで、他の授業で学修した理論や概念について理解が深められる点です。「パーク24」を題材にした回では、カー・シェアリングというブルー・オーシャン戦略の実践的なアプローチについて学ぶことができました。
また、双方向の授業であるため、主体的に学べる点も特長の1つ。能動的な学修により、ある事象の結果だけを見るのではなく「原因・要因まで探ろう」という意識が養われました。最近ではニュースを見ていても「どうしてこのような事象が起きたのだろう」と過去の記事を調べ、考えることが習慣になっています。さらに、書籍やインターネットの情報から重要な部分を見極める力も高まったと感じます。何よりグループワークのスキルが向上するのは、講義形式の授業とは異なる大きな魅力です。

マネジメント学科 4年次
渡邊 涼斗さん

※掲載内容は取材当時のものです。

アカウンタビリティとガバナンス(Accountability & Governance)

先輩の学び

学生が学びの中心となる能動的授業で
楽しみながら発信力や発想力を磨けた

コーポレート・コミュニケーション・ケース分析 / マーケティング・ケース分析

大学生活で最も楽しく、最も成長を実感できた授業がケーススタディ科目です。
「コーポレート・コミュニケーション・ケース分析」では、実際の企業と顧客のコミュニケーションをテーマにアクティブラーニングが展開されます。例えば「ロコモ」を題材にした際は、その概念が生まれた背景やターゲット層などについて、今まで学んできた経営理論やビジネス戦略の知識を用いて分析。グループディスカッションによってまとめた意見を発表しました。
また、企画立案を体験する学びもあります。私たちは、大学野球部の観客を増やすための施策を考えて責任者にプレゼンテーションを行いました。私は、アイドルファンがライブに足を運ぶのは、頑張っているメンバーを応援したくなる心理が関わっていると考察。そこで、選手が懸命に練習する様子などをSNSで発信して集客につなげるアイデアを提案しました。実例をもとに経営学の理論についての理解が深まる授業であり、体験学修を通して説明力や資料作成のスキルも高められます。

また、「マーケティング・ケース分析」では、伊藤園の「お〜いお茶」やハーレーダビッドソンなどをテーマに、「自分ならどんな商品開発をするか」や「どういう売り出し方が最適か」というテーマについてグループで議論。実際の商品を例にマーケティングの理論と手法を学びながら、発想力や論理的思考力も鍛えられました。今では店頭で新商品を見た際も「高齢化社会だから、この商品が開発されたのだろう」といった開発者の視点で考えられるようになっています。

 

マネジメント学科 4年次
細見 奏空さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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