17 凶荒暦

明治13年(1880)、山口県会において「凶荒貯蓄」(飢饉に備えての備蓄)が議論された際に参考資料として印刷されたもの。『日本書紀』にみえる崇神天皇・垂仁天皇の時代から孝明天皇の嘉永3年(1850)までの飢饉を列挙し、およそ1900年の間に52度の飢饉が起こっていることから、約30年に一度大飢饉が起こると予想する。
国立国会図書館の白井文庫(植物学者白井光太郎の旧蔵書によるコレクション)所蔵の写本「凶荒暦」の前半部分が印刷されたものと思われる。
(久禮 旦雄)
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