やせすぎ注意!将来の健康を考える
「やせているほうが美しい、かっこいい」というやせ願望から、偏った食生活や過度なダイエットをくり返していませんか?自身が理想とする体型を手にすることで、体は悲鳴をあげているかもしれません。
2022年度の京都産業大学学生定期健康診断の結果では、男子14.2%、女子18.3%がやせと判定されました。
本当にやせることが必要ですか?
まずはBMI(体格指数:Body Mass Index)から自分の体格を知りましょう。
BMI=体重÷[身長(m)]2
BMIは身長と体重から体格を判定する指標です。まわりの人と比べることなく、自分の体重が、やせることが必要な体重なのか考えてみてください。実際は低体重なのに、太っていると思い込んでいませんか?
やせ(低体重) | 18.5未満 |
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普通体重 | 18.5以上25未満 |
肥満 | 25以上 |
保健管理センターでは身長と体重だけではなく、体組成計で体脂肪率や筋肉量なども知ることができます。気軽に計測できますので、保健管理センターまでお越しください。
ダイエットの危険
過度なダイエットは、「過食症」や「拒食症」といった摂食障害につながることがあります。女性は貧血や無月経、男性は突然の胸痛や呼吸困難をきたす気胸など、やせによって起こりやすい病気もあります。
また気軽に始めたダイエットが、長い期間にわたり影響を及ぼすこともあります。低出生体重児の出産や骨粗鬆症、さらには高齢期の運動機能の低下による要介護状態にもつながっていきます。
- 食事を食べない
- 甘い物やおやつを食事がわりにする
- 同じ食品ばかり食べる
簡単にやせられそうな方法で、取り組んだことがある人も多いと思います。 しかし、食事は3食バランスよく食べることで、体に必要な栄養を摂取することができます。 食事と、甘いスイーツやスナック菓子は別物です。食べたいものを食べるだけでなく、主食、主菜、副菜をそろえることで、バランスが良くなります。同じ食品だけ食べるようなダイエットでは、栄養が偏ってしまいます。
- 体を動かすエネルギーとなるご飯やパンなどの主食から炭水化物をとる
- 体をつくる肉や魚などの主菜からたんぱく質をとる
- 体の調子を整える野菜や海藻などの副菜からビタミンや食物繊維をとる
食事は量とバランスを意識しましょう。
まずは朝食を食べることから始めよう!
朝食を食べるための生活を意識することが、健康な体づくりへの第一歩となります。
朝食は体にとって、目覚まし時計のような役割。
睡眠中にも体内は活動してエネルギーを消費しているので、朝食を食べることでエネルギーを補給、勉強の効率もあがります。また、体温が上がり、体は動きやすくなります。腸も活動を始め、便秘も解消。肌あれにも効果があります。
朝食を食べるためのポイント
- 寝る前にスイーツやスナック菓子などの夜食を食べない
- 朝食を食べるための時間を確保する
- 朝食を食べることに慣れていない人は、バナナ、ヨーグルト、コーンフレークなど食べやすいもので大丈夫!
- 冷蔵庫から出すだけ、調理いらずなど、手間のかからないものをストックしておく
将来の健康よりも、「今やせたい!」と思う人もいるかもしれません。
しかし、外見だけでなく10年20年先の自分の健康も考えてみましょう。