■数学理科教育研究会の開催

2002.12.07

 数学や理科の教員に就いた卒業生を招いて、教職希望の在学生および教員との交流をはかる「数学理科教育研究会」が12月7日、10号館10505教室で開催された。本学から学生・院生19人、教員14人)に加え、師走の多忙な時期にもかかわらず、14人の卒業生が参加した。
 正岡弘照理学部教授(数学科主任)の開会の辞に続き、枚方市立第1中学校教諭の足立良晴(あだち よしはる・理学部物理学科卒)さんと滋賀県立八幡商業高校教諭の岡島敦美(おかじま あつみ・理学部数学科卒)さんの講演が行われた。
 「中学校の校務と教科」と題し、足立教諭の講演は、教育現場での内容は勿論のこと、この仕事を通しての教師自身の人間としての成長にまで踏み込んだ内容。教職希望の学生たちは教職への熱意を新たにした。講演中に、授業の様子を写したスライド上映が盛り込まれ、聴講者は釘付けに。「理科という教科は、生徒に感動を起こさせねばならない」という確信に満ちた言葉に、参加者は、気の引き締まる思いだった。
 岡島教諭の講演は、ご自身の失敗談などをも交えたもので、聴講者の大きな共感を得た。教師は生徒の前では「教師の顔」をしなければならないが、実は迷いや不安がある。どう決断して、乗り越えてきたかというお話は教育現場の貴重な体験談であり、学生にとって非常に有益だった。
 講演の合間のティーブレイクや研究会終了後の懇親会では、先輩達を学生が取り囲み、講演の内容を含め、多彩な話題で盛り上がった。
 今回の研究会に先立ち、「数学理科教育研究会」のホームページ/department/sc/kyoshoku/が開設された。教職に就いた卒業生の方々からの短信や、これまでの研究会の内容なども記載されている。次回の研究会は2年後の予定。


P説明
枚方市立第1中の足立良晴教諭の「教育現場からの報告」
枚方市第1中の足達良晴教諭の「教育現場からの報告」
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