京都文化学科開設記念リレー対談講座「京都学事始め」第4回開催

2015.01.10

 1月10日、むすびわざ館2階ホールにて、2015年度の文化学部京都文化学科開設を記念した「リレー対談講座『京都学事始め』」第4回を開催した。今回は比叡山 藤波源信大阿闍梨をゲスト講師に迎えての開催であった。
約400人の参加者でほぼ満席となった会場は、さまざまな聴衆が集まった。

 まず藤波大阿闍梨が達成した千日回峰行を撮影した映像を紹介したのち、文化学部 吉澤 健吉教授がインタビュアーとなって対談が始まった。千日回峰行は7年かけて比叡山を歩きつづけ、700日の行を終えてから、9日間の断食、断水、不臥(ふが)、不眠の「堂入り」があるが、そのときに感じた思いをユーモアたっぷりに語った。会場には笑いが絶えず、藤波大阿闍梨のはつらつとした声は聴衆を魅了した。

 なぜ出家したのか、師匠の酒井雄哉師はどんな人だったか、不動明王は見えたか、修行の道具はどんなものを使っているか、一日の暮しはどんなものなのかなどの質問に、次々に明快に答え、印象に残った言葉をメモに取る人も多くみられた。

対談のあと、藤波大阿闍梨は数珠を手に、とうとうと「お加持(かじ)」をして聴衆の健康と幸福を祈念された。
 
 なお、本リレー対談講座は、今年度内に全5回開催する。

今後の予定は次のとおり。

2月21日(土)
「京料理と『和食』無形文化遺産」
高橋英一氏(瓢亭十四代当主)

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ユーモアたっぷりに語る藤波源信大阿闍梨(右)
「お加持(かじ)」をし、参加者の健康と幸福を祈念された
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