華道 「未生流笹岡」家元 笹岡 隆甫さんが講義

2014.05.14

 5月14日、共通教育科目「京都の伝統文化」で、華道「未生流笹岡」家元 笹岡 隆甫さんがゲストスピーカーとして「伝統と創生」をテーマに講義を行った。

 笹岡さんは、実際に生け花を生けながら、花や枝の向きや長さなどの生け方の基本を詳しく解説。「花を単なる道具としてみるのではなく、師匠と考え、花からいろいろなことを教わるという思いを日本人は持っている」と述べ、義務教育における生け花の導入の提案や花は特別な存在であるということをしっかり思い出してほしいと考えを述べた。

 また、左右対称でその時の最高の美を演出し、足し算の美である西洋のフラワーアートと、左右非対称であり、花やつぼみの移ろいなどの時間経過を計算に入れ、生命を最後まで見届ける日本の生け花の違いなどを紹介した。
花を生けながら、生け方の基本を解説する笹岡さん
完成した生け花 
テレビや雑誌に登場した生け花の作品例をスライドで紹介した
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