■ドナルド・キーン氏の講演会美しい日本語で 「明治天皇と日本文化」 を語る

2002.11.16

 日本文化を究めた著名な学者、 ドナルド・キーン氏の講演会が11月16日、 神山ホールで開かれた。 講演会には学生、 教職員、 一般市民をあわせて約1、700人が聴講し、 会場はほぼ満席となった。
 講演に先立ち、 主催者を代表して坂井東洋男学長が歓迎の挨拶を述べた。
 ご生誕から150年、 鎖国の夢からさめたわが国を、 世界の列強に伍す国力にひきあげた指導者としての明治天皇の実像を 「天皇は生涯に10万首近くの短歌を作られた。 それぞれの御製に、 ご自身の内なるものを理解することができる。 五箇条の御誓文を始めとする、 近代国家建設への精神が凝縮されている」 と美しい日本語で解き明かした。 講演後は、 同氏に本学から名誉学位が贈呈された。
 聴講した一般市民からは 「知られざるエピソードに驚きました。 改めて明治天皇の偉大さと日本文化の伝統の重みや深さを知り得ることができました」 との感想があった。
 講演会終了後は大学関係者らとのなごやかなレセプションも行われた。
明治天皇の実像を美しい日本語で語ったドナルド・キーン氏
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