教育に関する方針
京都産業大学は、学長が定める「教学の理念」の礎となっている「建学の精神」に掲げられた育成すべき人材像を実現するため、適切な教育課程の編成、体系的・組織的な教育活動、入学者の受入れを実施する方針として、以下に掲げるポリシーを策定しています。
建学の精神
いかなる国家社会においても、大学は最高の研究・教育の機関である。大学の使命は、将来の社会を担って立つ人材の育成にある。
その教育の目標は、高い人格をもち、人倫の道をふみはずすことなく、社会的義務を立派に果たし得る人をつくることであり、しかもその職域が国内であろうと海外であろうと、その如何を問わず、全世界の人々から尊敬される日本人として、全人類の平和と幸福のために寄与する精神をもった人間を育成することである。
このような人間は、日本古来の美しい道徳的伝統を精神的基盤とし、東西両洋の豊かな文化教養を身につけ、絶えず変動する国内情勢に関して十分な知識をもち、その科学的分析によって正しい情勢判断のできる能力を備え、如何なる時局に当面しても、常に独自の見解を堅持し自己の信念を貫き得る人間である。
かかる学生の育成が、本学の建学の精神である。
その教育の目標は、高い人格をもち、人倫の道をふみはずすことなく、社会的義務を立派に果たし得る人をつくることであり、しかもその職域が国内であろうと海外であろうと、その如何を問わず、全世界の人々から尊敬される日本人として、全人類の平和と幸福のために寄与する精神をもった人間を育成することである。
このような人間は、日本古来の美しい道徳的伝統を精神的基盤とし、東西両洋の豊かな文化教養を身につけ、絶えず変動する国内情勢に関して十分な知識をもち、その科学的分析によって正しい情勢判断のできる能力を備え、如何なる時局に当面しても、常に独自の見解を堅持し自己の信念を貫き得る人間である。
かかる学生の育成が、本学の建学の精神である。
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
建学の精神に基づく、次の4つの素養を身に付けるために、学部が定めるカリキュラム(教育課程)により学修し、学部が定める卒業要件を満たした者に卒業の認定及び学位を授与します。
- 現代社会で起きている事象において、それを正しく理解するための能力を有すること
- 修得した知識をもって、解決すべき課題に対して、多様な視点からアプローチし解決策を提案することができること
- 自己が見出した提案をまとめ、第三者に適切に伝えることができること
- 自己の信念をもち、社会的道徳観に基づいて、実社会で自らの社会的役割を果たす能力及び意志をもつこと
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に掲げる目標を達成するために、共通教育科目、専門教育科目等を体系的に編成し、幅広い教養と基礎的な専門知識を育むための講義、演習、実験、実習、実技等を適切に組み合わせた授業科目を開講しています。
カリキュラム(教育課程)については、ナンバリングやカリキュラム・マップ等を用いて、その体系性や構造を明示しています。また、毎学期末に全学部で実施している「学習成果実感調査」により把握する学生の自己成長実感度や、個々の授業とカリキュラム(教育課程)に対する学生からの意見等により、カリキュラム(教育課程)の検証を行います。本学が提供しているカリキュラム(教育課程)の教育成果を自己点検・評価することで、カリキュラム(教育課程)の適正化を図っています。
教育内容、教育方法、学修成果の評価については、以下のように定めます。
カリキュラム(教育課程)については、ナンバリングやカリキュラム・マップ等を用いて、その体系性や構造を明示しています。また、毎学期末に全学部で実施している「学習成果実感調査」により把握する学生の自己成長実感度や、個々の授業とカリキュラム(教育課程)に対する学生からの意見等により、カリキュラム(教育課程)の検証を行います。本学が提供しているカリキュラム(教育課程)の教育成果を自己点検・評価することで、カリキュラム(教育課程)の適正化を図っています。
教育内容、教育方法、学修成果の評価については、以下のように定めます。
1.教育内容
- 共通教育科目では、「人間科学教育科目」、「言語教育科目」、「体育教育科目」、「キャリア形成支援教育科目」に区分して授業を開講し、学生が自ら本学が目指す人材像に近づくために必要となる幅広い教養を身に付けることを目的とする指導を行います。
- 「人間科学教育科目」は、さらに「人文科学」、「社会科学」、「自然科学」、「総合」の4つの領域に体系化された構成をもち、バランスのとれた豊かな教養を身に付けることを目指す指導を行います。
- 「言語教育科目」は、「英語教育科目」と英語以外の「外国語教育科目」で構成し、「読む・書く・話す・聞く」の4技能を総合的に鍛えます。さらに英語教育科目では、企業等が必要とする実用的な英語運用能力の獲得を目指す指導を行います。
- 「体育教育科目」は、身体能力の維持・向上と生涯にわたる健康の基礎づくりへの理解促進を目指す指導を行います。
- 「キャリア形成支援教育科目」は、卒業後の社会で活躍する際に基盤となる社会性及び自立性の涵養を目指す指導を行います。
- 専門教育科目では、専門分野の体系性に基づき学部・学科・専攻・コースを設定し、各種教育方法による卒業論文・卒業研究発表等の指導、および4年間の教育課程における専門分野の学びの指導を行います。さらに、社会が直面する様々な課題に柔軟に対応していくために、学生自らの専門分野の学びと関係性の深い異なる分野との融合による学びを修めることもできます。
2.教育方法
各学部・学科・専攻・コース、そして科目の教育目標に照らし、講義、演習、実験、実習、実技等を適切に組み合わせて実施します。講義系の科目では新しい知識等を修得することを、演習及び実験系科目では、得られた知識の理解を深め自らの考えを纏めること、また、レポート提出を課す科目や卒業論文、卒業研究発表等では、第三者へ学修成果を発信する技能を身につけます。
なお、各授業の時間内外等において学生-教員間、そして教員間や教職員間の対話を促進する取り組みを行い、学生の意見・状況等を反映した授業運営を実施します。
なお、各授業の時間内外等において学生-教員間、そして教員間や教職員間の対話を促進する取り組みを行い、学生の意見・状況等を反映した授業運営を実施します。
3.学修成果の評価
各科目の学修成果の評価は、各科目のシラバスに定める成績評価方法により行います。また、修得した科目及び成績が各学部・学科で定める卒業要件を満たしていれば、学位授与(卒業認定)します。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
4年間の教育課程で全ての入学生が、本学の建学の精神に掲げる人材に成長できるように、学部・学科ごとに入学定員を定めて、次のような素養をもった学生を求めます。
- 入学までの学習を通して本学が定める学力を有していること
- 志望する学部の学問分野に関心を有していること
- 本学の建学の精神が示す人材に成長することを目指し、入学後にその実現に意欲を有していること
入学者選抜は、上記学生を念頭におきつつ、多様な方法を用いて実施します。これまでの学校教育課程で身に付けることが必要となる学力の3要素((1)知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力、(3)主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度)と、各選抜方法(入試種別)において特に重視する観点及び評価方法との対応関係は、次のとおりです。
選抜方法(入試種別) | 評価の際、特に重視する観点 | 評価方法 | ||
---|---|---|---|---|
知識・技能 | 思考力・判断力・表現力 | 主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度 | ||
公募推薦入試 | 〇 |
|
||
一般選抜入試 | 〇 |
|
||
共通テスト 利用入試 |
〇 |
|
||
AO入試 | 〇 | 〇 | 〇 |
|
マネジメント力選抜 入試 |
〇 | 〇 | 〇 |
|
次世代型リーダー 選抜入試 |
〇 | 〇 | 〇 |
|
専門学科等対象公募 推薦入試 |
〇 | 〇 |
|
|
社会人入試 | 〇 | 〇 |
|
|
帰国生徒入試 | 〇 | 〇 |
|
|
編入学指定校 推薦入試 |
〇 | 〇 |
|
|
編・転入試 | 〇 | 〇 |
|
|
外国人留学生入試 | 〇 | 〇 |
|
|
スポーツ推薦入試 | 〇 | 〇 | 〇 |
|
附属高等学校 推薦入試 |
〇 | 〇 |
|
|
指定校推薦入試 | 〇 | 〇 |
|
|
経営学部高大連携校推薦入試 | 〇 | 〇 |
|
各学部・研究科の3つのポリシー
アセスメントプラン
京都産業大学 アセスメントプラン
京都産業大学は、「将来の社会を担って立つ人材の育成」を建学の精神に掲げ、この人材に求められる資質・能力を「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」の中で学修目標として示し、学生がその学修目標に到達できるよう、教育課程を順次的・体系的に編成しています。
この教育課程を適切な状態に維持し、教育の質を向上させていくためには、ディプロマ・ポリシー(学修目標)に対する学生の到達度(学修成果)を把握し、これを評価することが必要です。
このために、ディプロマ・ポリシーに基づき定めた、卒業時までに学生が身につけるべき「8つの資質・能力」を、機関レベル・教育課程レベル・科目レベルの3つのレベルで評価し、これを基に全学的な教育改革、教育課程の見直し、各科目の授業方法の改善および学習支援活動等を進めていきます。
なお、本プランは、運用を通じて適宜見直しを図っていきます。
※1:検証に⽤いるか否かの判断は各学部・学科に委ねるものとする。
※2:「卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」の掲げる8つの資質・能力のエビデンスではないが、それらの達成状況に関連する情報を示すものである。
この教育課程を適切な状態に維持し、教育の質を向上させていくためには、ディプロマ・ポリシー(学修目標)に対する学生の到達度(学修成果)を把握し、これを評価することが必要です。
このために、ディプロマ・ポリシーに基づき定めた、卒業時までに学生が身につけるべき「8つの資質・能力」を、機関レベル・教育課程レベル・科目レベルの3つのレベルで評価し、これを基に全学的な教育改革、教育課程の見直し、各科目の授業方法の改善および学習支援活動等を進めていきます。
なお、本プランは、運用を通じて適宜見直しを図っていきます。
京都産業大学 8つの資質・能力 |
資質・能力 | 定義 |
---|---|---|
思考力 | 多面的、客観的、論理的に考える力 | |
幅広い教養 | 特定の専門分野の枠を超えて共通に持つべき基礎知識や考え方 | |
主体性 | 自らの考えに基づいて行動する力 | |
発信力 | 自らの考え、物事を第三者に適切に伝える力 | |
協働性・協調性 | 他者と積極的に関わることのできる力 | |
倫理性 | 社会的役割を自覚し責任を持って行動する力 | |
創造性 | 自らの信念を持って一定の成果を提示する力 | |
専門知識・専門技能 | 特定の学問分野の理論、概念、方法等に関する知識や技能 |
検証方法
入学時 | 在学時 | 卒業時 | |
---|---|---|---|
機関レベル (大学) |
各種入学試験 外部アセスメントテスト |
外部アセスメントテスト 学習成果実感調査 GPA 在学生調査(在学生活に関するアンケート) |
GPA 卒業時調査(4年次生調査) |
休学率※2 留年率※2 中途退学率※2 |
学位取得状況※2 進学率※2 就職率※2 |
||
教育課程レベル | 各種入学試験 外部アセスメントテスト |
外部アセスメントテスト 学習成果実感調査 GPA 在学生調査(在学生活に関するアンケート) |
卒業研究・卒業論文※1 GPA 卒業時調査(4年次生調査) |
休学率※2 留年率※2 中途退学率※2 |
学位取得状況※2 進学率※2 就職率※2 |
||
科目レベル (教員) |
ー | 対話シート 学習成果実感調査 成績評価 |
ー |
※2:「卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」の掲げる8つの資質・能力のエビデンスではないが、それらの達成状況に関連する情報を示すものである。
各評価の実施と活用について
各評価の実施においては、以下に示す実施部署において収集され、活用部署によって検証される。また、実施部署によって収集された数値データは学長室IR推進室において一元化され、学長室IR推進室は、その数値データをもとに学部・事務室・センター等の各所属長に指標を提供する。学部・事務室・センター等は、その指標を検証・評価し、その結果を内部質保証の取組みに活用する。
※1:検証に⽤いるか否かの判断は各学部・学科に委ねるものとする。
※2:「卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」の掲げる8つの資質・能力のエビデンスではないが、それらの達成状況に関連する情報を示すものである。
評価 |
実施 | 活用 |
各種入学試験 | 各学部 | 各学部において、アドミッション・ポリシーに示す学生像に合致する学生の受け入れを行う。 |
---|---|---|
外部アセスメント | 各学部 教学センター 学長室IR推進室 |
各学部において、8つの資質・能力のうち汎用的能力の修得度を参考に、カリキュラム等を見直す。 |
GPA | 教学センター | 各学部において、履修相談等の学修支援に活かす。 |
卒業研究・卒業論文※1 | 各学部 | 各学部において、8つの資質・能力の修得度を参考に、カリキュラム等を見直す。 |
在学生調査 (在学生活に関するアンケート) |
学長室IR推進室 | 各学部において、8つの資質・能力の修得度を参考に、カリキュラム等を見直す。 |
卒業時調査 (4年次生調査) |
||
対話シート | 各教員 教育支援研究開発センター |
各教員において、回答内容等を参考に、授業方法やクラス運営方法等を見直す。 |
学習成果実感調査 | 各学部・共通教育推進機構 各教員 教育支援研究開発センター |
回答内容等を参考に、各教員においては授業設計や成績評価を、各学部・共通教育推進機構においてはカリキュラム等を見直す。 |
成績評価 | 各学部・共通教育推進機構 各教員 |
8つの資質・能力の修得度を参考に、各教員においては授業設計や成績評価を、各学部・共通教育推進機構においてはカリキュラム等を見直す。 |
休学率※2 | 教学センター | 各学部において、適応状況を参考に、カリキュラム等を見直す。 |
留年率※2 | ||
中途退学率※2 | ||
学位取得状況※2 | ||
進学率※2 | ||
就職率※2 | 進路・就職支援センター | 各学部において、満足度等を参考に、カリキュラム等を見直す。 |
※2:「卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)」の掲げる8つの資質・能力のエビデンスではないが、それらの達成状況に関連する情報を示すものである。