
国際関係科目とは、国際関係学を基礎から幅広く学ぶための科目群です。特に「国際関係入門」と「国際関係学概説」は入門科目として、1年次に全員が必修します。「国際関係学概説」は1クラスに15名前後の少人数で行い、国際関係学の基礎知識だけでなく、レポートの書き方など学問の方法が身につくように考慮されています。
2年次以降は専門科目の履修が本格化します。英語で専門分野を学ぶ「国際関係英語」もスタートします。なお「国際関係論」、「国際法概論」、「国際経済論」、「国際関係史」は基礎科目とされ、全員がこの中の2科目を1年次以降に必修することが求められます。
国際社会においては、国家間の関係が重要な役割を果たしています。この国家間の関係を分析するためには、政治・法律・経済という3つの分野からアプローチするのが有効です。
今日の世界には、民族対立、異文化摩擦、国家間の利害衝突など様々な対立が存在しますが、それを武力によらず平和的に解決するのが政治の役割です。世界の多様性を認識し、いかに秩序と安定を見出すかが国際政治の課題です。
国家の行動を左右する国際法のルール(法律)を学ぶことも大切です。私たち個人は国内法という自国のルールに従っていますが、国家もまた国際法というルールに従って共存しています。極めて多種多様な国際法の世界を学ぶことも、今日の国際社会を理解する上で必要不可欠です。
さらに、経済を切り口に世界を見ると、多くの深刻な課題が浮かび上がってきます。急速に成長する国家がある一方で、貧困にあえぐ国も少なくありません。南北問題は深刻化の一途をたどっています。国家間の経済的相互依存や貧富の格差の問題など、経済学から学ぶことも数多くあります。