司法外国語プログラム 京都府警察本部への訪問と大阪地方裁判所での傍聴

2015.09.01

 外国語に堪能な警察官や司法通訳人を養成することを目的とする司法外国語プログラムでは、現在、1年次生配当の導入科目「司法における外国語の役割」の授業を行っている。

 9月1日、京都府警察本部を訪問した。警察官のしごとを理解し、警察における外国語の必要性を認識することが目的である。まず、交通管制センターや通信指令センターを見学してから、教養課通訳センター課長補佐から、警察業務において外国語がどのような場面で必要になるか、京都府警察では外国語の需要にどう対応しているのか、について説明を受けた。海外公館勤務の体験談など一部の業務は、学生の想像を超えていたようである。次に、警務課採用係の係長から、京都府警察の組織や警察の各種業務について一般的な説明を受け、最後に、グループに分かれて若手警察官に体験談を聴いた。熱心な女子学生は、終了後も、女性警察官にキャリアについて質問をしていた。

 9月3日、大阪地方裁判所を訪問し、刑事裁判を傍聴した。大法廷の見学をはさんで、2件の要通訳事件を傍聴。いずれも窃盗事件で、冒頭手続から始まる。刑事訴訟の流れを理解するとともに、法廷通訳人のしごとを観察した。

 この授業では、引き続いて、通訳者をゲストとして招いて、しごとの内容やキャリアについてインビューをし、司法における外国語の役割について理解を深めることにしている。この授業を踏まえて、司法外国語プログラムの学生は、秋学期から本格的な語学学習に取り組むことになる。
交通管制センターの見学
通訳センター担当者の講話
法廷見学
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