三重県いなべ市との地域連携推進!法学部生が空き家活用策をプレゼンテーション

2015.03.01

 3月1日三重県いなべ市で開催された講演会「農林業を中心とした農山村の活性化」で、法学部耳野ゼミの学生が、参加した市民を前に同市にある空き家の活用策を提案した。この講演会は、本学と連携協力に関する包括協定を締結している三重県いなべ市において、同市が推進しているグリーン・ツーリズム(GT)による地域振興策の一環として開催された。

 同ゼミでは、いなべ市からGTの推進による地域振興に関する調査協力依頼を受け、ゼミ活動の一環として、同市および地域住民の方々と協力し、同市北部に位置する5つの中山間地域における空き家の実態調査を行ってきた。また、それとともに同市の魅力を探り、GT推進に資する空き家の活用策を考えてきた。

 調査を実施するにあたっては、ゼミ生が主体となって地域の状況と課題の分析を行い、事前調査を実施するなどにより分かった課題を踏まえて、オリジナルの空き家調査票の開発を行った。実際の調査は、事前調査を含め2014年11月から、いなべ市の中山間部の5地区において4回実施し、現存する空き家を一軒一軒調べ、合計55件の空き家の情報を記録した。
この調査の実施には、各地区の地区長の方々にも協力してもらい、共同で調査をするうち、後継者不足、獣害問題など、地区の抱える問題についても知ることができた。

 この調査を踏まえ、ゼミ生は「空き家を活用したウェディング」「ライブハウス」「映画村」など、若者らしい視点からのユニークな空き家活用のための10の企画案をまとめ、今回の講演会で当日参加した約100名の市民に提案した。そのほかにも、観光全般について、いなべ市の「顔」となる魅力あるものが必要であること、その一方で、食材や水などの素材、藤原岳といった独特の美しい風景のような強い魅力があることをいなべ市外の若者の視点から指摘し、市民からも好評を得た。
 この講演会の様子は、各種新聞社にも報道されるなど、市民の注目の大きさが感じられた。
各地区の地区長協力のもと行ったいなべ市での空き家調査
講演会における空き家活用策の提案
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