第17回生命科学セミナー開催
2012.04.11
4月11日、15号館15102セミナー室において、国立感染症研究所の妹尾充敏博士を招き「生きているが培養できない(VBNC)コレラ菌」をテーマに第17回生命科学セミナーが開催された。
生命科学セミナーは、最先端のライフサイエンスの研究領域に触れる機会を提供することを目的に本学総合生命科学部が主催している。今回の第17回生命科学セミナーは、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「タンパク質の生成と管理」の研究活動の一環として、当該事業との共同開催となった。
講師の妹尾博士は、生きているが培養できないコレラ菌について講演。コレラ菌は増殖に対するストレスを受けると、死んでいるわけではないが、通常の培地では増殖できない状態になる。しかし、人の体に入ると再度増殖可能となり発病することが知られている。この通常の培地で増殖できない細胞をVBNC (Viable But Non Culturable)と呼び、また、通常のプレートを使った増殖による検出法では、検出できず問題となっている。本講演では、通常の増殖する細胞にストレスを与え、人工的にVBNC状態にし、その後再度、通常に増殖する細胞への転換に必要な因子を特定したこと、今回発見したVBNCから通常の増殖へ転換する因子を用いて、インドの河川からVBNC状態のコレラ菌を検出したことについて発表した。
セミナーの最後には活発な質疑応答が行われた。
生命科学セミナーは、最先端のライフサイエンスの研究領域に触れる機会を提供することを目的に本学総合生命科学部が主催している。今回の第17回生命科学セミナーは、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「タンパク質の生成と管理」の研究活動の一環として、当該事業との共同開催となった。
講師の妹尾博士は、生きているが培養できないコレラ菌について講演。コレラ菌は増殖に対するストレスを受けると、死んでいるわけではないが、通常の培地では増殖できない状態になる。しかし、人の体に入ると再度増殖可能となり発病することが知られている。この通常の培地で増殖できない細胞をVBNC (Viable But Non Culturable)と呼び、また、通常のプレートを使った増殖による検出法では、検出できず問題となっている。本講演では、通常の増殖する細胞にストレスを与え、人工的にVBNC状態にし、その後再度、通常に増殖する細胞への転換に必要な因子を特定したこと、今回発見したVBNCから通常の増殖へ転換する因子を用いて、インドの河川からVBNC状態のコレラ菌を検出したことについて発表した。
セミナーの最後には活発な質疑応答が行われた。

